第２０話 ページ20
〜幸村side〜
幸「皆、昨日会ったとは思うけど、紹介するね
ほら、A！後ろに隠れてないで出てきなよ」
少し急ぎすぎたかな
昨日
みんなに紹介するとは言ったけど
それは俺の押し付けなんじゃないかと考えた
俺の行為はAを傷つけるだけなんじゃないかと
大丈夫と俺じゃなくて自分に言い聞かせ縮こまるその姿に
少し胸が疼いた
あ「大丈夫・・・。ごめんね！ちょっとだけテンパっちゃって。
でももう大丈夫だから！」
そうやって強がりをいうくせにいざ俺が手を引いて皆の前に立つと
俺の背に隠れてしまった
幸「ごめん皆やっぱり・・・「あの！！！」
あ「あの、えっと・・・夏目A、１５歳です・・・」
Aが、乗り越えた
それは容易なことじゃないことを俺は知ってる
葛藤して、悩んで、怯えて、
でも前に踏み出そうとする彼女は、
なんて美しいんだろう
幸「クスッ・・・A、俺たち同い年なんだから知っているよ？」
あ「あ！そ、そうだよね、えっと・・・」
仁「夏目って呼ばせてもらってええのか？」
あ「う、うん！もちろんだよ！」
いつも思うが仁王は場の空気を読むのに長けている
その一言で場の空気が仕切られた
真「夏目Aだな。幸村から話は聞いた。
知ってはいると思うんだが我々は立海テニス部に所属している
幸村は我部の部長だ」
あ「あ、えっと、よろしくお願いします」
Aが改めてそう言うと、皆それぞれ返事をして
からお昼を食べ始めた
Aは俺の裾を引っ張ってきて、耳元で
あ「やっぱり、幸村くんが部長なんですね」
ん？
幸「どうしてそう思ったの？俺より、真田の方が部長っぽいってよく言われるんだけどなぁ」
それより、耳元で話されるとこそばゆい感じがする
あ「昨日の練習をね、ここから見てたんだけど
皆の練習を笑顔で観察してたからそうなのかなーって」
Aはニコニコした顔で言う
幸「うん、正解。よくわかったね」
丸「いや、あの練習風景を笑顔で見れるってどうよ
なぁ、ジャッカル？」
ジャ「(幸村の笑顔が怖いから)俺に振るなよ」
ジャッカル俺の考えてることわかったな
切「・・・お昼食べません？」
その赤也の一言によって皆お昼を仕切り直した
最初は慣れなかったAもだんだん皆と打ち解けてきて
別れる時には皆と普通に話せるまでになっていた
・・・一人を除いては。
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おらんじーな - 始め、貴｢顔赤いな…｣ってあったんですけどなんでわかったんですか？ (2019年7月29日 23時) (
レス) id: 4c000a6b7d (このIDを非表示/違反報告)
カツ丼(プロフ) - すごく感動しました。占ツクで泣いたのは初めてです。ありがとうございました (2017年8月25日 19時) (レス) id: e695164f48 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - すごく面白いです！！！！これからも頑張ってくださいね！更新頑張ってください！ (2016年7月23日 8時) (レス) id: 3af424305f (このIDを非表示/違反報告)
柊 梓(プロフ) - すごく面白いです！ (2016年6月4日 14時) (レス) id: e7eaeeffc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - これ読んだ後回り見渡して色がカラフルに見えることに感謝できました。 (2016年3月26日 21時) (レス) id: 5cb9d03f89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エレナ | 作成日時：2013年1月9日 23時
