第１４話 ページ14
放課後になった
私はあのあとも絵を書き続けた
屋上に設置されている水飲み場でパレットや筆を洗っていく
ふと校庭を見るとテニス部の皆さんがダッシュをしていた
うーん・・・、さっきまで優しい笑顔を見せていた幸村くんとはえらい違い
魔王みたいな顔してる
テレパシーを受信したのか幸村くんは屋上を見上げた
目が合い、幸村くんは笑顔でこっちに手を振っていた
私も笑顔がひきつりながらも手を振り返した
あ「もしかして・・・エスパーなのかな」
うん、きっとそうかも
一人で勝手に納得して、屋上をでる
人がいないのを確認してからではないと私は下の階に降りれない
別にこの学校に来てからいじめられたことなんて一回もないのだけれど・・・。
やっぱり怖くて
ていうか人がもう怖いのかも。
全く厄介なことだ
私だって女子なのに
キョロキョロと回りを見渡してこそこそと廊下を歩く私は傍から見たら不審者だろう
大丈夫・・・誰もいない
昇降口で靴を履き替えてると誰かに名前を呼ばれた
誰だろう・・・
そう思って振り返ると
今日中庭にいた・・・名前なんだっけ？
仁「よぉ、昼間はあんがとさん。助かったぜよ」
あ「いえいえ、私は何もしてませんよ」
仁「なんで中庭にいたんじゃ？」
あ「・・・・気分転換に？」
仁「ふーん・・・。気分が優れないことがあったんじゃな？」
しまったと思った
仁「なんじゃ、赤也がなにか言ったんか？」
あ「ううん。何にも言われてないよ？」
仁「じゃあなんで逃げたんじゃ？」
責められるような、追い込まれうような質問攻めに
私は少し怖くなった
幸「..........仁王、何してるんだい？＾＾」
仁「ｹﾞｯ!!・・・・幸村。
お前さんこそこーんなところに何のようじゃ？」
幸「君を探しに来たんだけどなぁ・・・。
あんまり手間かけさせないでくれるかな？」
幸村くん、口角は上がっていて
傍から見れば笑っているようだけど・・・目が笑ってない。
その顔を見ると仁王くんは怖がるように
仁「い、今行くところじゃ。
べ、べべべ別にサボっとらんぜよ」
そういって颯爽と走り去っていった
・・・・よかった。
幸「大丈夫？」
そう優しく言われた
あ「大丈夫。ちょっとお話してただけだよ？」
幸「そう・・・。それにしては顔が青ざめてるけど」
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おらんじーな - 始め、貴｢顔赤いな…｣ってあったんですけどなんでわかったんですか？ (2019年7月29日 23時) (
レス) id: 4c000a6b7d (このIDを非表示/違反報告)
カツ丼(プロフ) - すごく感動しました。占ツクで泣いたのは初めてです。ありがとうございました (2017年8月25日 19時) (レス) id: e695164f48 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - すごく面白いです！！！！これからも頑張ってくださいね！更新頑張ってください！ (2016年7月23日 8時) (レス) id: 3af424305f (このIDを非表示/違反報告)
柊 梓(プロフ) - すごく面白いです！ (2016年6月4日 14時) (レス) id: e7eaeeffc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - これ読んだ後回り見渡して色がカラフルに見えることに感謝できました。 (2016年3月26日 21時) (レス) id: 5cb9d03f89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エレナ | 作成日時：2013年1月9日 23時
