【テニプリ】色を失った少女と立海テニス部

第１１話 ページ11

「今日はママとパパと一緒に病院に行きましょうね」



昨日の会話が頭の中にちらつく



あ「もしかして・・・私病気なの？」


不安をぶつけてみる


「んっーと、・・・それを調べに行くのよ？大丈夫、怖くないわ」



あ「うん・・・分かった」



そんなこといったけど内心ではものすごく怖かった



そんな不安を抱えて病院に行ったことを覚えている



その日はいつもは仕事で忙しいパパが隣で手を繋いでくれて


ママも浮かない顔をしながらも私の手を握っていてくれた



私は病院でいろんな検査をした


気球の絵を見せられたり


看護師さんにこれは何色か、なんて聞かれたり



私はクタクタになり一人で休憩室でジュースを飲んでいた



多分その間だろう


診断結果を言い渡されたのは



「お子さんは全色盲という先天性の病気ですね。3歳児検診の時は出なかったんですよね？

　この病気って大きくなってから発覚するケースが多いです

　・・・・治る方法は、今現在ではありません。ですが日々医療技術は進歩しているのでね

　希望を持って、お子さんと接してあげてください」



「・・・・はい、ありがとうございました」


診察室から出てきた二人の顔は深刻なものだったけど


父が「大丈夫、異常なしだって」

というのでそこまで深く追求する気は5歳の私は全然なかった



だけど、


ある日事件が起きた

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