あしおとがひびかない【10】 ページ12
猫のような
10 side
高校からの友達。
俺にやたらと突っかかって来ていた女友達。
大人になって、よく飲みに行くようになって見る目が変わってしまった片想いの相手。
近頃は楽だからと俺の家で宅飲みをしている危機感のない奴。
昔からよくふらりと1人で何処かへ行っては数日姿を見せず連絡もつかず、なんてことはよくあったアイツ。
名前を、Aと言う。
だけど、高校からの呼び名で呼ばせてもらう。
ツキ、それがアイツのあだ名のようなもの。
俺はアイツから愛ゴリなんて呼ばれてる。
今でこそファンの人達やとりっぴぃやﾀﾗﾁｵなどのゲーム実況関連で聞く俺のこの呼び名。
その呼び名には今では安心感すら覚えてしまう。
夜と言うにはまだ少し早い時間。
また、アイツから、連絡が来た。
『愛ゴリ、また、飲むから行くね』
10『わかった、いつものとこに鍵置いとくぞ』
『了解いつもありがと』
そんなやり取りをし終え、少し頬が緩む。
綺麗な海の写真のアイコンで、Aと表示欄に出ている。
それが何故かとても愛しく思えてしまって。
10『少なからず、影響…されてんだなぁ。』
なんて思いながら。
そして夜
ツキはいつも通りインターホンを丁寧に押し、来たことを知らせそのまま鍵で入ってくる
と思っていたが来ない。
気になってしまって、ツキに電話をかけるが出ない。
電話が、掛かってきた。
相手はアイツの幼馴染。俺も何度かあったことがあるが、良い奴だ。
A『ーさんですか？』
10｢はい…、そう、ですが｣
A『あの、Aが…自宅で…』
10｢、 は？｣
A『ごめんなさい、嘘じゃないんです』
10｢…そうっすか｣
A『…また後日、葬儀などの連絡は送りますから』
10｢いや、いいです。特別、仲が良かったわけでもないんで。｣
そのまま向こうで何か言っている声を聞かずに切る。
コツリ、コツリ…
家の外を歩く足音。
きっといつか見た隣の部屋の人が帰って来た音だろう。女の人だったもんなぁ。
10｢…ツキ、おめぇ、また…｣
ひとりでどっか行っちまったのかよぉ…
もう、俺の部屋の外で聞こえていた
【あしおとがひびかない】
やけに冷めた自分を猫みたいなアイツが上から見下ろしているような、そんな錯覚すら覚えてしまって。
もうその部屋からも足音は聞こえない
5月27日【貴方が居ない】
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完全なるバッドエンド。
大好きです。
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ラッキーカラー
あずきいろ
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汀(プロフ) - 沙夜さん» ありがとうございます！！自分にも無理は無いよう頑張っていきたいと思いますので応援宜しくお願いします！頑張ります！！ (2018年7月17日 6時) (
レス) id: b7a2a1a016 (このIDを非表示/違反報告)
沙夜(プロフ) - 長い間更新お疲れ様でした！完結おめでとうございます(^○^)新作も読ませて頂きました。頑張って下さい！ (2018年7月17日 6時) (レス) id: f4fb874013 (このIDを非表示/違反報告)
汀(プロフ) - すぷらさん» ありがとうございます！今後も無理のないように頑張りたいと思います！良ければこれからも応援よろしくお願いします！ (2018年7月13日 20時) (レス) id: b7a2a1a016 (このIDを非表示/違反報告)
すぷら - 完結おめでとうございます！もう貴方様の作品が生き甲斐になっておりました…次回作も楽しみにしていますが、あまり、無理の無いよう頑張って下さい！ (2018年7月13日 20時) (レス) id: e340ba7d83 (このIDを非表示/違反報告)
汀(プロフ) - すぷらさん» ご心配おかけしてすみませんでした、もうかなり良くなりました！ありがとうございます！！どうかすぷら様もお風邪をお召しになりませんようお気を付け下さいね！ (2018年6月29日 23時) (レス) id: b7a2a1a016 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汀 | 作成日時：2018年5月12日 1時
