episode7〜1人ぼっちの悲しみと苦しみ〜 ページ9
(う…ここは…？)
うっすらと目を開けると、白い天井が見えた。
どうやら保健室らしい。
？「あら、気がついた？」
いきなり声がして振り返ると、カーテンを開けて先生が入ってきた。
私「あの、私は一体…」
戸惑っていると、先生がその後あったことを説明した。
先「あなた、屋上で倒れてて、そこをアヤトくんが見つけて、保健室に連れてきたの。この子気絶してるから休ませてって」
(私が気絶したのは、あんたのせいでしょ！)
と心の中でつっこむと、先生が思い出したかのように付け加えた。
先「そういえば、アヤトくんから「コイツが目覚めたらこれを渡しとけ」って頼まれたの…はい」
そう言って私にカードを差し出した。
私「ありがとうございます。」
お礼を言うと、先生はにっこり微笑んだ。
先「気にしないで。あ！私これから会議があるから行くわね。あなたも早く帰りなさいね」
私は頷き、先生を見送った。
そして渡されたカードを見ると、
「オレ様の家に来い 逆巻アヤト」
と書かれていた。
それと地図が載っていた。
私は保健室を出ながら考え込んだ。
(なんで、アヤトくんは家に呼んだんだろう…)
そこにはアヤトくんの優しさが隠れていたなんて、この時の私は知らなかった…
＊
学校を出てから20分。
私は迷っていた。
だって地図が載ってるだけで、家の目印もなにも無いから。
(自分で呼んでおいて、これはひどくない？！)
ちょっとムクれながら、木々の生い茂る道をトボトボと歩いていた。
何気なく視線を投げると、道端に花が咲いていた。
オレンジ色の綺麗な花。
(確か、キンセンカって名前だ)
花言葉は、別れの悲しみ、悲嘆、寂しさ、失望。
その時、胸がキュウっと締まった。
今まさにその気持ちだったから。
私は今までずっと1人ぼっちだった。
友達とも先生とも、話したことがなかった。
けど、今日初めてアヤトくんと話した。
彼はヴァンパイアだったけど、とても良い人だった。
けど彼は私を置いて、先に帰ってしまった。
(カレカノでもなんでもないのに、どうして、こんな気持ちになるの…？)
泣きたいような気持ちでその場に立っていると、突然、呼吸が苦しくなった。
私「…っ！苦し…っ！」
私は倒れ込んだ。
(息が出来ない…！苦しい…っ！)
私はその苦しみに飲まれるように目を閉じた…
episode8〜初キス！〜→←episode6〜俺の餌でしかない〜
- 金 運: ★☆☆☆☆
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逆巻シュウ
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くろ(プロフ) - ダークムーンさん» コメントありがとうございます！更新はチマチマになりますが、気長に待ってていただけるとありがたいです！応援よろしくお願いします！ (2017年10月23日 22時) (
レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
ダークムーン - とても面白かったです次の更新を楽しみにしています (2017年10月23日 22時) (レス) id: 64bccd7333 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)さん» コメントありがとうございます！ヘタな終わり方ですみません！本編を楽しみにしてくださっている方がいると思い、こういう終わり方をしました。また番外編第2弾を作る予定です！本編も番外編第2弾も楽しみにしていただけると幸いです♪ (2017年10月18日 6時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)(プロフ) - 番外編完結おめでとうございます！本編が気になって来ますね。更新されるのをいつでも待ってます♪ (2017年10月17日 22時) (レス) id: ee1d551d46 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - サイコハルさん» コメントありがとうございます！喜んでくださってなによりです！これからも応援よろしくお願いします！ (2017年10月3日 18時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
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