episode4〜姫ダッコ！？〜 ページ6
(私、何やってるんだろ…)
そのまま座りこんでいると、アヤトくんが近づいてきた。
ア「チッ、めんどくせぇなぁ…」
そう言うと、私を腕の中に救いあげた。
(わっ！///)
アヤトくんの綺麗な顔が近くにあって、心臓がバクバクする。
アヤトくんは、少し恥ずかしげで照れたような笑みを浮かべながら呟いた。
ア「お前がこんなんになっちまったのは俺のせいだかんな。ただし…」
言葉を切って、にんまり笑う。
ア「オレの姫ダッコは超激レアだかんな。しっかり味わえよ？」
私はこくんと頷いた。
少しでも声を出したら、裏返ってしまいそうだった。
ア「そんじゃ行くか。」
アヤトくんは保健室を出て、体育館に向かう。
凄く大切に扱われて、私はジーンとした。
こんなのいつぶりだろう。
(人生初のお姫様ダッコをしてくれたのが、アヤト君だなんて…！)
そう思った瞬間、また胸がキュンとした。
(本当になんだろう、この幸せないい気持ち…)
ぼーっとしていると、突然背中を支えていた手が、パッとなくなった！
私「ぎゃあー！」
みっともない悲鳴をあげ、アヤトくんの首にしがみついた。
アヤトくんは悪戯成功といった感じで、ニヤニヤ笑っていた。
ア「ククッ…オマエの反応チョー面白れぇ！マジでヤミツキになっちまいそう…！！」
(ア、アヤトくん…もしかして私のことからかってる？！)
頬が一気に熱くなった。
(ええーい！お返し！)
私はここぞとばかりに、アヤトくんの髪に手を突っ込んでクチャクチャとかき回した。
アヤトくんは頬を赤くして、私を睨み付けた。
ア「な、なにしやがる！///」
私はにんまり笑った。
私「だってアヤトくん、さっき悪戯したでしょ？だからそのお返し！」
アヤトくんは黙りこみ、そっぽを向いた。
(ふふっ、なんだか弟が出来たみたい…)
それからアヤトくんは悪戯することもなく、無事体育館に到着。
ア「んじゃ、ここで休んどけ…オレ様から目ぇ離すんじゃねぇぞ？」
そう言うと、クラスメイトの方に駆け出した。
私はその姿をじっと見つめていた。
(アヤトくん、ありがとう…)
心の中で、感謝の言葉を呟きながら…
episode5〜弟登場？！〜→←episode3〜自分の弱さと気持ち〜
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くろ(プロフ) - ダークムーンさん» コメントありがとうございます！更新はチマチマになりますが、気長に待ってていただけるとありがたいです！応援よろしくお願いします！ (2017年10月23日 22時) (
レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
ダークムーン - とても面白かったです次の更新を楽しみにしています (2017年10月23日 22時) (レス) id: 64bccd7333 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)さん» コメントありがとうございます！ヘタな終わり方ですみません！本編を楽しみにしてくださっている方がいると思い、こういう終わり方をしました。また番外編第2弾を作る予定です！本編も番外編第2弾も楽しみにしていただけると幸いです♪ (2017年10月18日 6時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)(プロフ) - 番外編完結おめでとうございます！本編が気になって来ますね。更新されるのをいつでも待ってます♪ (2017年10月17日 22時) (レス) id: ee1d551d46 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - サイコハルさん» コメントありがとうございます！喜んでくださってなによりです！これからも応援よろしくお願いします！ (2017年10月3日 18時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
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