episode10〜好物と好物〜 ページ12
私は体が凍りつく思いで立っていた。
(だって私が一番嫌いなのが、ヴァンパイアとたこ焼きなんだもの！)
私はダメ元で抵抗した。
私「あの…アヤトくん…それはちょっと…」
するとアヤトくんは言い返した。
ア「口答えすんじゃねぇ！オマエはオレ様の召し使いなんだから、オレ様に従ってりゃいーんだよ。それとも…あれか？」
そう言って立ち上がると、私の首筋をつーっと撫でた。
背筋がゾクゾクした。
ア「オレ様に逆らって、キツーイお仕置き受けてぇのか？ま、オレはそれでもいいけどよ。あとから後悔すんのはお前だぜ？」
アヤトくんは、またソファに座って私を睨んだ。
ア「それが嫌だったら、とっととたこ焼き作れ！」
(ダメだこりゃ…)
ため息をつきながら、キッチンに向かった。
(何を言っても通用しなさそうだな、あれは…)
しばらくしてキッチンに到着し、気分を入れ換えた。
(こうなったら、アヤトくんをひっくり返すくらい美味しいたこ焼きを作ってやる！)
〜数十分後〜
私「ふぅ〜やっと完成！」
机の上には見るからにマズそうな(アヤトくんから見たら美味しそうな)たこ焼きが山積みになっていた。
(う、やっぱマズそう…)
私は頭をブンブン振った。
(今はそんなこと言ってられない！アヤトくんに喜んでもらうことだけを考えないと！
気分を切り替えると、私はリビングに向かった。
私「お待たせ〜アヤトくん」
ア「お、やっときたか。」
アヤトくんは立ち上がり、私の作ったたこ焼きを眺めた。
ア「結構うまそーじゃねぇか。それじゃ早速…」
そして、一つつまむとパクっと口の中に突っ込んで、一言。
ア「…ん！うめぇ！」
アヤトくんの笑みは、これ以上ないほど生き生きとしていた。
私は思わず微笑み、そしてふと思いついた。
(今ならもう一品作れるかも！)
恐る恐る聞くと、アヤトくんはあっさりオッケーした。
(やったっ！)
私は気分よくキッチンに向かい、気合いを入れた。
(よし、私の好物作るぞー！)
〜数十分後〜
私「ふぅ〜完成！」
私は完成した料理を見て微笑んだ。
作った料理はピーマンの肉詰め。
私は意気揚々とリビングに戻った。
私「アヤトくん、もう一品作ってきたよー！」
ア「おう…って、うわっ！」
アヤトくんは目をまん丸にして、飛びすさった。
(はて…？)
私が小首をかしげると、アヤトくんはビシッと私を指差した。
ア「なに作ってんだよ！」
(ええっ？！)
episode11〜子供なのはどっち？〜→←episode9〜召し使い決定！〜
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くろ(プロフ) - ダークムーンさん» コメントありがとうございます！更新はチマチマになりますが、気長に待ってていただけるとありがたいです！応援よろしくお願いします！ (2017年10月23日 22時) (
レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
ダークムーン - とても面白かったです次の更新を楽しみにしています (2017年10月23日 22時) (レス) id: 64bccd7333 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)さん» コメントありがとうございます！ヘタな終わり方ですみません！本編を楽しみにしてくださっている方がいると思い、こういう終わり方をしました。また番外編第2弾を作る予定です！本編も番外編第2弾も楽しみにしていただけると幸いです♪ (2017年10月18日 6時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)(プロフ) - 番外編完結おめでとうございます！本編が気になって来ますね。更新されるのをいつでも待ってます♪ (2017年10月17日 22時) (レス) id: ee1d551d46 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - サイコハルさん» コメントありがとうございます！喜んでくださってなによりです！これからも応援よろしくお願いします！ (2017年10月3日 18時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
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