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◆06.ほんのりとした異常/東条仁威 ページ9

鬱陶しく飛び回る鷲型レイドロイド。隙あらば噛みつく犬型レイドロイド。目に映るレイドロイドは全て小型で、少し物足りなさも覚えてしまう。
襲い掛かってはくるが、いくらか気の済むまで殴打すれば気付けば壊れているのだから、攻撃特化など無に等しい。

――ああ、仁威も大型種の偵察へ向かいたかったです。

興奮状態で指示を待っていたというのに、偵察ではなく迎撃の指示をもらってしまった。
大方、仁威が細かな動きが出来ないというのが理由だろうが。
……まあ、仕方ないか。下手に動いて大暴れされたらおしまいだ。

などと考えながら、小型を掴んで投げて引っ掻いて、を繰り返している。
今回の脅威はやはり大型か。いつもより余裕が無いように見える……かもしれない。

「……ありゃ」

犬型を一匹ぶん投げ、コアを壊そうと近付いた。
だが、そのレイドロイドはコアを壊していないというのに地に伏して動かない。

逆流異能が、また勝手に発動したか。
抵抗しない動物の形をしたものを潰す、だなんて後味の悪い。

「運が悪いですねえ、悪いですよ」

情けは無いので、踏み潰した。

もう数十体倒した頃か。
この周辺はもういいか、ちょっと違う方へ行ってみよう。

「大きな影が見えましたよ、象さんでしょうか。大型兵器、楽しみだなあ!」

殺伐とした街を歩く。人の姿が見えないのに安心しながら。
鷲型レイドロイドのトリッキーな動きも、ワタシには関係ない。近付いてきた時に引っ掴んで、投げる。

「仁威の真似ですか?
残念ですが第二班はねぇ、ちょっとくらい奇怪な動きには慣れてるんですよ」

何故なら、仁威が居るからです。
……なんちゃって、ちょっとねつ造してみる。本当はどうか知らないが。
あ、でも仁威は奇襲とか驚かせたりはしないので、その辺はまあ。


「……うーん、おかしいなぁ」

結構な数倒したと思っていたのに、全然数が減って言った気がしないのは何故だろう?

◆07.命中/八代つとり→←◆05.襲撃/暁 烈



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七夜(プロフ) - 更新完了しました (2018年5月5日 16時) (レス) id: 468c1cc159 (このIDを非表示/違反報告)
七夜(プロフ) - 更新しますね (2018年5月5日 16時) (レス) id: 468c1cc159 (このIDを非表示/違反報告)
十二月三十一日(プロフ) - すみません、書き込むの忘れてました。編集終了しました。 (2018年5月4日 16時) (レス) id: 70aae954fa (このIDを非表示/違反報告)
十二月三十一日(プロフ) - 編集します。 (2018年5月4日 2時) (レス) id: 70aae954fa (このIDを非表示/違反報告)
十二月三十一日(プロフ) - 更新終わりました。 (2018年4月21日 19時) (レス) id: 70aae954fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十二月三十一日 x他9人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年4月5日 22時

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