By your side_99 ページ11
珍しく遅く来た謙也に俺も含め部員が全員驚いた
けど、そんな些細なことは後ろにおった懐かしい顔のせいで吹っ飛んだ
「Aちゃん、久しぶりやな！」
「……白石君、その『Aちゃん』って言うのいい加減やめてくれない？」
「Aちゃんが俺のこといい加減、『白石君』やのうて、『蔵ノ介』って呼ぶんやったら
考えたってもいいで？」
「………考えておく」
相変わらず、ドライなままAちゃんはそう言って
話を切り上げると俺の隣をすり抜けてオサムちゃんの所に向かった
「渡邊先生ですか？」
「そうやで
自分、見ん顔やな…謙也と来たんなら一年やんな？」
「他校生なのでご存じでないのは当然です……尾前Aです
父からテニス部の皆さんに差し入れにと…どうぞ」
いつの間にか謙也が持っていた袋を奪い取っていたのか
アイスの一杯詰まったスーパーの袋をオサムちゃんに差し出す
ジーッとAちゃんを見たオサムちゃんは急に笑い出した
「あーぁ！自分、教授の娘かいな！言われてみればちょっと似とるわ
しっかし、他校かいな…自分等、皆此処やってんやから此処にしたらええもんを
そしたら、マネージャーにしたったのに」
「お断りです
何でもいいので受け取ってください」
相変わらず、キッパリと言い切って
用は済んだとばかりに袋を押し付けてオサムちゃんの所から戻ってきた
「…………蔵ノ介、貴方達の顧問はいつもこの調子？」
「！…ま、まあ、せやな
それにしてもどないしたん？急に呼んでくれて…いや、嬉しいけど」
「この年になってちゃん付けは嫌だから、妥協しただけよ」
「それでも、ようやく呼んでくれて嬉しいわ！せやな………A、でもええ？」
「お伺いを立てるだけまだマシね…好きにすれば」
溜息を吐いたAはそう答えた
何か微妙に疲れてそうや
「東京で何かあったん？」
「蔵ノ介ほどええ子おらんのや…
人の伺いも立てずに馴れ馴れしく呼ぶ輩ばっかりでストレス溜まってしゃーない」
「そりゃ、ご愁傷様やな…」
成程、思いだして怒って口調が変わるぐらいには嫌らしい
しかしまあ、根性あるんやな…
俺なんて、謙也が呼んでもらってるし、呼んどるってのが羨ましゅうて粘って早何年やと…
そう思うと俺も溜息が出てきた
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零夜＆李香(プロフ) - 本眼鏡さん» 李香：お祝いありがとうございます！大阪で絡ませるなら絶対生やしたい設定だったので生やしました！喜んでいただけたのであれば嬉しいです！私も光君大好きです！ 零夜：流れる様にシバきそうです。いじられるのも愛故…？ありがとうございます。更新頑張ります。 (2019年2月12日 22時) (
レス) id: d5ca2338cf (このIDを非表示/違反報告)
本眼鏡(プロフ) - 続編おめでとうございます！どうでもいいことですが、光君が従弟だと知って「マジっすか！？」と叫びました。光君大好きです＾＾2人で謙也さんをシバいてたらいいな(笑)もちろん謙也さんも好きなんですけどね。これからも楽しみにしています！ (2019年2月12日 19時) (レス) id: 2c8ca3d3d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零夜＆李香 | 作成日時：2019年2月12日 18時
