By your side_71 ページ27
俺達のパートナーになってくれた尾前先輩…姉様は音楽担当の教員に連れられて出てきた
科目ごとの紹介のための方法は様々で音楽は勿論、合奏や合唱だ
ピアノ以外の楽器を弾く生徒や歌う生徒は全員いるところを見るに姉様はピアノ演奏をするのだろう
「今回の演目でピアノ演奏をする一年の尾前Aだ
指揮は私、榊太郎が担当する
数ある授業の中でこの授業の見学に来てくれたことに感謝を込めて演奏を送ろう」
その言葉と共に全員の視線がその先生にいった
それからすぐ、演奏が始まった
沢山の楽器や人の声があるのに、ピアノの音が一番綺麗に聞こえるように感じた
途中、一回だけピアノのソロパートがあって
その時はどのパートの時より大きな拍手が聞こえた
「日吉、お姉様凄いね！」
「あぁ…」
曲の合間に鳳がちょっと興奮気味にそう言ってきた
いつもなら煩いと否定してそうなのに
この時ばかりは本当にその通りでそう、返すしかなかった
「中々、良い演奏だな…なあ、樺地」
「ウス……ピアノ、が…特に、綺麗です」
「奇遇だな、俺様もそう思うぜ」
そう言い放つその人に本当ならイラつきそうだったが
この時ばかりは何も言う気にならなかった
演奏がすべて終わり俺達の元に戻ってきた姉様は俺達の頭を撫でた
「急に、悪かったね…どうだった？」
「お姉様の演奏綺麗でした！聞けて良かったです」
「俺も、姉様の演奏が一番良かったです」
そう言うと、姉様は一瞬、返事に戸惑って
それからすぐ、ほんの少しだけ微笑んだ
「……そうかい、それは良かった」
俺はどうしてか笑っているはずなのに
姉様が悲しそうに見えた
By your side_72→←By your side_70
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 104人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
零夜＆李香(プロフ) - mikuruさん» 李香：コメントありがとうございます！ 零夜：好きな作品だなんて血反吐はいて喜びそう 李香：その表現方法どうなん？侑士さん最推しなんですね！そのような方に喜んでもらえるなんて…零夜お前幸せ者よな 零夜：本当にな…これからも遅いかもしれませんが頑張ります (2018年11月8日 2時) (
レス) id: 4fd843b594 (このIDを非表示/違反報告)
mikuru(プロフ) - 初コメント失礼します。いつも更新される度読んでいてとても好きな作品です！侑士最推しなのですごく嬉しいです！続編おめでとうございます、これからも頑張ってください！ (2018年11月2日 7時) (レス) id: 3adb658af9 (このIDを非表示/違反報告)
零夜＆李香(プロフ) - あっくんLOVEさん» 李香：お祝いありがとうございます…！ 零夜：ぼちぼち、更新頑張っていきます 李香：ぼちぼちじゃなくてバリバリ頑張ってどうぞ 零夜：何で、コイツこんなに私にスパルタなんだよ… (2018年10月20日 2時) (レス) id: 4fd843b594 (このIDを非表示/違反報告)
あっくんLOVE - 続編おめでとうございます！更新頑張ってください！ (2018年10月18日 18時) (レス) id: b3c0e9a558 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：零夜＆李香 | 作成日時：2018年10月18日 17時
