噂 ページ32
敦side
マリーちゃんを探偵社に入れると言う判断は保留になった。預かる、と言う概念で。
若しかしたら親とか、でてくるかもしれないしね。
其れからの大事と云えば芥川が奇襲をかけてきたくらい。
あぁ、あと其れと、Aちゃんが目覚めない事。もうあれから三週間も経った。完治しているのにも関わらず、寝たっきりだ。一応、安全の為、探偵社の医務室にずっと寝かせているが、起きるような事は看取れない。指がピクッと動くとか、瞼を閉じたままめが動くとか、
そう云った動作も全く無い。ある日は呼吸が浅くなったり、ある日は吐血したりだの、悪化の様な事しか看取れない。与謝野先生に訊いてもどうやら瀕死ではなく、ちゃんと生きているそう。
今日、与謝野先生が出かけるらしく、僕に看病、というより見張と言った方が良いのか解らないが。
与謝野先生に一つ助言を受けた。
『若し、痙攣でも起こしたら、抱きしめてやってやりな。 中身の方に問題はないよ」
と、だけ。
僕なんかで本当に良いのかと思いながらAちゃんをずっと見つめていた。
A「ん…………んぅ………」
敦「Aちゃん!?」
声すらあげなかった彼女が声をあげたのだ。
目はがっちり閉じられている、
手を上に伸ばして何かをつかむ様な感じで伸ばしている。悪い夢でも見ているのかな。
A「ぅ……んん、んぅ!!」
息を荒くして、手足をばたつかせながら呻いている。
僕は其んな彼女を抱きしめた。優しく、包み込む様に。
A「っ…………ぅ……」
彼女の目が開いた……
A「ぁ、敦、さん……??」
敦「凄く心配したんだよ…」
再度、抱きしめた。
起きて僕の名前を呼んでくれた事が嬉しかったから。だけじゃ無いけど。
A「あ、あ、敦さん!は、離してください、太宰さんが、み、見て……」
え? 今なんて? 太宰さん!?
敦「だ、太宰さん!?」
太宰「やぁ!敦君。」
敦「太宰さん、何時から…」
太宰「さぁ〜何時でしょう、其んな事より君達もう兄妹って感じじゃ無いねぇ」
A&敦「え?」
兄弟じゃないのは本当だけど何故太宰さんが其れを?
敦「あ、そんな事より与謝野先生に電話……」
太宰「もうしたよ、5分で来るってさ」
A「あの……今って何日ですか…?」
敦「えっと、今日は……」
と、云い乍ら、暦を指差す。
A「……っわたし3週間も…」
と云い乍ら俯く彼女。
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梅雨椪 - 青空と雨さん» 実際、私も小説描くの未だ未だ初心者ですから、書いてるうちに慣れてくると思いますよ!(私もそうでした)私は自分のオリキャラに文豪達を只巻き込んでいるだけなので、主人公のキャラ設定さえしっかりしていれば書けると思います!素敵なコメント有難う御座います! (2019年8月7日 2時) (レス) id: dd9330d6af (このIDを非表示/違反報告)
青空と雨 - 梅雨椪さん» めっちゃ面白かったです!どうやったらそんなに上手く小説が書けるんですか…?私の書いてる小説、全然ダメで…凄く羨ましいです! (2019年8月2日 22時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
梅雨椪 - これからも頑張ります!どうぞ宜しくお願い致します! (2019年7月25日 2時) (レス) id: dd9330d6af (このIDを非表示/違反報告)
梅雨椪 - 有難う御座います!頑張ります! (2019年6月8日 0時) (レス) id: 7128cd4b8b (このIDを非表示/違反報告)
ピンポン - 敦くんが「生き別れの妹です!!」って言った時は笑いましたww更新楽しみにしてます (2019年6月8日 0時) (レス) id: fabb623d55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅雨椪 | 作成日時:2019年6月6日 22時