依頼其の弐 ページ28
敦side
太宰さんから指示を貰って僕は奴等の足止め役をする事になった。中央に居る異能力者は倒さず捕まえる事だ。勿論周りの兵士も、
太宰さんはあの異能力者は相当危ないと云っていた。何か、何か対処法を考えないと……
少ししたらAちゃんも帰ってくるだろうし、取り敢えず峰打ちで、気絶させるか、
僕は四足を虎に変化させて全ての兵士を気絶させた。
後はあの異能力者だけだ……
あの異能力者に向けて僕は飛んでいく、ん?
彼女は僕に気づいてない……?ただ木箱の上で座っている。僕は近づいた。拳を出した瞬間、僕は腕の力が抜け、腕が垂れ下がる。
何だこれは……!?
少し警戒し、後ろに飛んだ。力が入らなくなってきた……此れが奴の異能……?だとしたらマズイ!此処は僕しか居ないのに…!
敦「っ……!」
駄目だ!武が悪い!遠距離の攻撃が出来ない僕は攻撃が出来ない……!!
どうすれば…………!!
そうだ、一度Aちゃんに如何云う状況かを訊こう
敦「Aちゃん‼其方今如何云う状況⁇」
《……》
敦「Aちゃん!?如何したの!?い、生きてるなら応答して!!」
《……》
敦「嘘だ………………、太宰さん!Aちゃんが!応答しないんです!!」
《焦るな、敦君。大丈夫だ、Aちゃんのインカムが壊れただけだよ、多分今彼女は異能力で爆弾を探しているのだよ。其れより己をよく見るんだ。よく見ろ、彼女は座っているだろう、彼女の目をよく見るんだ。》
敦「……目……?」
彼女の目をよく見たら、何故か一点だけを見つめている。哀しげな目で。よく見たら僕より小さな子供だし、あまり悪そうな顔ではないように見える……
彼女の目線の先へ僕は移動する。するとハッとするように僕を見る
気づいたのかな。
然し、彼女の腕や脚は垂れ下がったままで1mmも動かない。目だけが動いている。
まるで其れが精一杯の様な……。
敦「君、名前云える?」
そうすると、彼女の微かに開いた口から聞こえない程の掠れた声が、出た
「マリー………………マリー・プレヅェルツ・ゴールド……」
彼女の目はとても絶望と、哀しみに溢れた目だった。
クマも酷く、ガサガサな髪で彼女は助けてと云う様な感じだった。
マリー「い、異能、力者に変えられ、た、の…………私、の異能はこ、こんなのじゃ、ない、」
彼女は語り出す、其の掠れた声で。
マリー「この先、に居る、倒して、欲しい」
ある頼みだった
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梅雨椪 - 青空と雨さん» 実際、私も小説描くの未だ未だ初心者ですから、書いてるうちに慣れてくると思いますよ!(私もそうでした)私は自分のオリキャラに文豪達を只巻き込んでいるだけなので、主人公のキャラ設定さえしっかりしていれば書けると思います!素敵なコメント有難う御座います! (2019年8月7日 2時) (レス) id: dd9330d6af (このIDを非表示/違反報告)
青空と雨 - 梅雨椪さん» めっちゃ面白かったです!どうやったらそんなに上手く小説が書けるんですか…?私の書いてる小説、全然ダメで…凄く羨ましいです! (2019年8月2日 22時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
梅雨椪 - これからも頑張ります!どうぞ宜しくお願い致します! (2019年7月25日 2時) (レス) id: dd9330d6af (このIDを非表示/違反報告)
梅雨椪 - 有難う御座います!頑張ります! (2019年6月8日 0時) (レス) id: 7128cd4b8b (このIDを非表示/違反報告)
ピンポン - 敦くんが「生き別れの妹です!!」って言った時は笑いましたww更新楽しみにしてます (2019年6月8日 0時) (レス) id: fabb623d55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅雨椪 | 作成日時:2019年6月6日 22時