｛65話：足音｝ ページ17
私とらんらんは速攻で足音がした方を見る。
流石にガッチさんも不審に思ったようで、3人で後ろを振り返ったが誰もいなかった。
うーん…確かにｺﾂｺﾂ…って聞こえた気がするんだけどな…って、ｺﾂｺﾂ……？
Gtmn「俺らが歩く時の音とは違ったね。」
そう、私達は森の中の葉っぱが散らばっている道を歩いているので、普通ｺﾂｺﾂなんて音はしない。
…え、じゃあただの空耳って事でいい？いや異論は認めないから。絶対に。はいもうこの話終わりね。
肌を撫でる風が異様に冷たく感じる。
Ht「もうやだよぉ…」
『ら、らんらん…。まだ半分ぐらいあるよ…』
Gtmn「ちょっと早足で行こうか。此処、なんか嫌な感じするし…」
『が、ガッチさんそういう事言うのやめてよ…！』
Gtmn「ごめんごめん。怖がらせちゃった？」
『私は怖くないけど…！』
なんて言ってはいるが、体は自然と早足で歩く。
そして目標地点まで向かい、そこに置いてあった紙を持って来た道を戻ることに。
紙を見ると、肝試し半分クリア！と書いてあった。
私達はこれを取るためにここまで歩いてきたのか…。
それに、あの足音も全くしなくなった。うーん、やっぱり空耳だったのかな…？
私達が別荘に戻ると、何人かの靴が無くなっていたので、他のグループも向かっているみたいだ。
Gtmn「んーと、リビングで待ってるんだっけ？」
『うん、そうらしいね…らんらん、大丈夫？』
Ht「大丈夫…」
Gtmn「それにしても…あの足音、なんだったんだろうね〜」
『さぁ…？』
Gtmn「…ふふ、Aちゃん怖いのダメでしょ？」
『そ、そんな事は……決して…』
Gtmn「一緒にホラゲーしてる時もだったけどさぁ、音鳴る度にびくってしてたの、見えてるよ」
『ば、ばれてた…？』
Gtmn「安心して？Aちゃんの事は俺が守ってあげるから」
そう言って大人っぽく笑うガッチさん。でもガッチさん居るなら、いきなりゾンビウイルスとか撒かれても安心かも…。最近よく熱の集まる私の顔も、勿論赤くなっていて。
そんな私を見てガッチさんも恥ずかしくなったのか、少し頬が赤らんでいた。
その後、他のペアも無事帰ってきて、感想会が開かれた。
…ちなみに足音が聞こえたのは私達だけらしい。
私は横で怖がっているらんらんを慰め、部屋に戻った。
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鶴(プロフ) - コメントありがとうございます！作者は関西圏では無いので、キャラに合うような関西弁が出来ているか不安だったのですが、そう言って頂けるととても嬉しいです…！！！ (2021年2月16日 22時) (
レス) id: c881247ce8 (このIDを非表示/違反報告)
ばんのすけ。 - 完結、おめでとうございます。面白くて一気見してしまいました。ちなみに私が好きな推しはzmです。関西弁なのも似合っててグッときます！ (2021年2月16日 21時) (レス) id: b7bc451954 (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - 柚香さん» コメントありがとうございます、楽しんで頂けたようでとても嬉しいです！ (2020年6月23日 23時) (レス) id: f1f48612a8 (このIDを非表示/違反報告)
柚香(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごくおもしろかったです (2020年6月23日 23時) (レス) id: f5da286a01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶴 | 作成日時：2020年6月1日 22時
