｛31話：一緒に走る｝ ページ32
Zm「A〜！一緒の組やけど、負けへんで？」
『私だって負ける気ないから！』
私が入場門に並ぶと、同じレースのゾムさんが話しかけてきた。
確かにゾムさんは足速いけど…お題で勝っちゃえばこちらの物だ。まぁそれには私の運が重要なんだけど…。
少し緊張しながら彼と話していると、借り人競争開始の放送がかかった。
Rbr≪さぁ、次は借り人競争です！≫
ロボロさんが放送する後ろで流れる音楽と一緒に、私達は入場する。
…私とゾムさんは第一レースだ。正直に言うとゾムさん以外の人には勝てる自信がある。
後はお題が良いお題であることを祈るしかない…！
片膝を地面につけて、前を見据える。そして発砲音と同時に走りだした。
私は一直線に走り、お題の紙を手に取る。
何が出るんだろうという少しの楽しみを胸に、お題の紙を開いた。
『生徒会書記…トントンさんだ！』
トントンさんなら恐らく生徒会用テントにいるはず。私は生徒会テントの方まで走り、トントンさんを探す。
テントの中に入ると、グルッペンさんの横にトントンさんが座っているのが見えた。
『トントンさんっ…！』
Tn「へ？って、Aさん！？」
Gr「…Aはトントンを引いたか」
『トントンさん来てください！』
Tn「え？ええけど…！」
私はトントンさんと手を繋いで一緒に走り出す。
彼は少し恥ずかしそうにしながらも私の横を走っていた。
…トントンさん結構速いんだな。
なんて考えている内に、ゴールテープは目の前にあった。
『っ…ゴー…ル！』
Tn「はぁっ、はぁ…Aさん1位やん、よかったな」
『いえ、トントンさんが着いてきてくれたお陰です。ありがとうございます！』
トントンさんはほんのりと顔を赤くしながらおめでとうと笑った。
しかし彼の目線は、繋がれた手から動かない。…手、繋いだままだった…。
私がすぐ手を離して謝ると、彼はええんやで、と言いながら骨ばった大きな手で私の頭を撫でた。
そんなことをしていると2位でゾムさんがゴールする。
彼の横には目をハートにした可愛い女子が立っていた。
Zm「ほんま最悪や…なんやねん可愛いと思う女子って…」
不機嫌になったゾムさんをトントンさんと一緒に宥めながら、ガッチさんの方を見る。
するとグルッペンさんを連れてゴールしていた。
成程、生徒会長がお題だったのか。
私は、疲れた表情のグルッペンさん達とも少し会話をして、ガッチさんと一緒に3人の所へ戻った。
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赤月 アズ(プロフ) - 鶴さん» 了解しました！ありがとうございます（？） (2020年6月3日 14時) (
レス) id: 3cb13bb511 (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - 赤月 アズさん» コメントありがとうございます！一応誰とも付き合わない(予定)です！（もしかしたら番外としてオチアリストーリーを書くかもしれませんが...（笑））更新頑張ります！ (2020年6月2日 21時) (レス) id: f1f48612a8 (このIDを非表示/違反報告)
赤月 アズ(プロフ) - や・・・やばいTOP4と我々だは私得すぎるあの聞きたいことがあるんですけどオチとか決まってますか出来れば全員オチがいいなーと思っただけですすみませんこれからも頑張ってください！ (2020年6月2日 21時) (レス) id: 3cb13bb511 (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - 仰げば尊死さん» コメントありがとうございます、楽しんで頂けているみたいでとても嬉しいです！更新頑張ります！ (2020年6月2日 13時) (レス) id: f1f48612a8 (このIDを非表示/違反報告)
仰げば尊死 - ハマりすぎてイッキ見してしまった…続き待ってます！！ (2020年6月2日 1時) (レス) id: d6069bd4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶴 | 作成日時：2020年5月26日 15時
