第114話 毎度毎度 ページ17
「…おま、まさか帽子被ってないのって」
「せや。Aちゃんに貸した」
「…ほんまや。Aちゃんシャオロンのニット帽被っとるやんけ…」
鬱先生の的を射た質問がされた直後に、どこから取り出したのかロボロの前には抱えられるほどの大きさであるモニターが光っていた。
そこには食堂の隅で
「うわ…どうやって見つけてんお前」
「時間的にそうやろが」
「そういうとこやで」
秒速で見つけたものだから、A専用の
「え、結局花生えたのってマジなん？」
「体に異常はないと思うんやけど」
「すげぇ…見せて貰い行こ」
「ふーん！俺ぁもう知ってるぜ！」
感動を隠しきれないコネシマにマウントをとるゾムが騒ぐ中、ロボロが深く溜息をつく。
それは体に異常がないと知ったからか、やらかしたシャオロンに対してかは分からないが、ただ分かるのは知らないうちにロボロはAにだいぶ過保護になっていることだった。
「もぉー…なんで毎度毎度そないなことになんねん…」
「ただの
「え、シャオちゃんエンチャできるん？」
「俺も知らんかった」
「いやなんで本人が知らんねん…」
「ふーん、おもろ。ワイも見せてもらい行こかな」
「え、珍しいやんショッピが！俺も行こ〜っと」
段々とばらばらに会話をし始めたため、カンカンッとガベルを打つ音が響いて強制的に会話を途切れさせる。
ごほんと咳払いを一つ。
「まぁ、それだけだ。よってもしもの為にAの異常には敏感でいるように」
「第5回A召喚者会議を終了する！」
❏◊❐
「Aちゃん」
『…あれ、鬱さん？どうかしましたか？また花見ますか』
時間は巡ってすっかり外は真っ暗になっていた。
夕食中のAの元に、花をひと目見ようとする会議終わりの幹部達が押し寄せ、こんな時間まで騒いでいたのだ。
気をつけてと何度も言われ解散したその足のまま浴場に向かっていたAは鬱先生に呼び止められ振り返る。
ニット帽はもうかなり彼女に馴染んでいた。
「んや。今からお風呂？」
『はい…この時間なら浴場にいる人も少ないと思ったので』
第115話 推測から確信へ→←第113話 第5回少女召喚者会議
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弦(プロフ) - どこかのじぇーけーさん» 嬉しい言葉ばかりで、夢主ではないですが泣いてしまいそうです。その言葉を心に噛み締めて突き進んでいこうと思います！処女作がこんなに続くと思ってませんでしたし…見てくれる方のおかげです！ありがとうございます！ (8月30日 2時) (
レス) id: c2360e86b7 (このIDを非表示/違反報告)
どこかのじぇーけー - やはり作者様の小説は最高ですね！更新は作者様の自由なので読者側がとやかく言える物ではないので！コメントに更新が途絶えた事を責める意図は全くありません！作者様のペースで更新して頂けると嬉しいです！どれだけ期間が空いても私はファンなので！ずっと好きです！ (8月29日 20時) (レス) @page38 id: 4a064ca36e (このIDを非表示/違反報告)
弦(プロフ) - どこかのじぇーけーさん» またもコメント、ありがとうございます！楽しんでいただけて心から嬉しいです！更新が途絶えていてすみません…少し色々ありまして。完結はちゃんとさせるつもりなので、気長に待っていただけると…！ (8月29日 10時) (レス) id: c2360e86b7 (このIDを非表示/違反報告)
どこかのじぇーけー - ずっと気になるところで更新が途絶えてたので、ドキドキしてたんですけど、今日も読もうって思って見に来たら更新されてる！？貴方が神でしたか…本当にありがとうございます…楽しませてもらってます！大好きです (8月28日 17時) (レス) @page30 id: 4a064ca36e (このIDを非表示/違反報告)
弦(プロフ) - コメントありがとうございます！貴重なお時間使ってまでも一気読みなんてとても嬉しい限りです…！好きと言っていただけるだけで励みになります！更新頑張ります！ (2023年1月30日 16時) (レス) id: c2360e86b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弦 | 作成日時：2022年12月6日 6時
