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苦手なものその1 ページ37

田「おっ岸廻!」

「あっ田中じゃーん!聞いたよ日向くんと影山くんの話!取っ組み合いの喧嘩したとか!」

田「そーそー!俺止めに入ったんだけど、ちょっと力みすぎて強めに殴っちゃってな!」

「血が出てないなら大丈夫だろ!むしろ強い一発の方が効きそう」

東京から帰ってきた日、解散後日向くんと影山くんと仁花ちゃんで練習をしてたみたいなんだけど、

そこで日向くんと影山くんが言い争い、それが取っ組み合いにまで発展。

仁花ちゃんも、死ぬ!死ぬ!って焦ってたようで、だいぶパニクってたんだと思う。



日向くんは影山くんと別のチームで練習するみたい。

仁花ちゃんが心配だったけど、意外と大丈夫っぽくて安心した。







放課後。

それぞれ練習したいことが違うため、女バレの体育館も借りることに。

「自分が打つ!って強く思って飛ばないと、コイツは打たないってバレますよ!」

今はシンクロ攻撃の練習中、私はアドバイスをして欲しいと烏養コーチに頼まれた。

回数を重ねる毎に、段々完成度も上がってくる。

タイミングを合わせるのが難しくて、なかなか気持ちよく打ててないけど……

?「あ、あのっ!」

練習中、聞き慣れない女の子の声が聞こえた。

体育館の入口を見ると、そこにはショートカットの女子生徒が立っていた。

みんな無我夢中で練習しているからか、私以外彼女の存在に気付いてない。



内心めちゃくちゃ嫌だけど、渋々その人の元へ行く。



「はい、どうかしましたか?」

私が声をかけると、その人は私の眼帯を見てびっくりしていた。

知ってる、初対面の人は大体この反応だ。

そして、この子は本当にちゃんとした子なのか、という疑いの眼差し。



……これだから女子は苦手だ。



?「あ、えっと、男バレのマネージャーさんかな?」

「はい、うちの部員に何か用事でしょうか?」

?「澤村いる?」

「待っててください、呼んできますね」

浅くお辞儀をして、澤村さんを呼びに体育館の中に戻る。

「澤村さーん!」

澤「なんだ?」

「女子生徒がお呼びです、私の予想だと女バレ」

澤「道宮か……今行く!」

練習を中断して、澤村さんは体育館を出ていった。

入口付近をちらっと覗くと、澤村さんの後ろ姿と、笑顔で会話する道宮さん。







やっぱり、そういう感じなのね。

あぁ、面倒くさい。

まだ雰囲気からして面倒なタイプじゃなさそうだけど。



私の、この居心地の良いバレー部に、できるだけ介入しないで頂きたい。

宿敵は利用してなんぼ→←ずるい子



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奏音 - え……!めっちゃ主様の絵柄好きです!!私で良ければですが、夢主ちゃんの絵描いて見てもいいですか? (2020年5月16日 21時) (レス) id: ea3d173ac1 (このIDを非表示/違反報告)
むうまう - 面白かったです!!主人公ちゃんの性格めっちゃすこ更新頑張ってください(*´∇`*) (2020年2月16日 21時) (レス) id: f5daa61569 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てぃな | 作成日時:2019年5月24日 16時

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