戦略的得策 ページ35
菅「何度も断ったんだけど、教室には覗きにくるし、机の中にお菓子入ってるし、部活前は絶対出待ちしてるしで……」
「わお、執念がすごい」
菅「それで最終手段として付き合ってるからって言ったら、絶対嘘だ！自分の目で見ない限り信じない！なんて言い始めちゃって……」
「てことは、もう監視下ってことですか？」
菅「うん、まぁ……いるね」
苦笑いしながら、私の後ろに視線をやる菅原さん。
自然な感じで振り返ると、物陰から顔を出してこちらを見る女の子が1人。
「んー、普通に可愛いけど性格が〜って感じ？」
菅「そーそー、あとは……」
「今すぐに誰かと付き合いたいってほど、恋愛には飢えてない！」
菅「うわぁ全部言い当ててくるなぁ……」
「マネのパワー舐めちゃあかん！」
グッとガッツポーズをかます。ドヤっ。
「じゃ、孝支くん！今日はどこ行くの？」
サラッと腕を組んで今日の予定を聞いてみる。
菅「き、急にやるなビビるから！」
「えー？だって彼女ならこーゆーのが自然でしょ」
菅「心の準備がまだでした……あと切り替え早すぎだし、ノリノリだし」
何で受けてくれるのか不思議そうに私を見る菅原さん。
「だって、清水先輩や仁花ちゃんに頼むわけにもいかないだろうし、
私は暇だし全然気にしないし、
何より、フリするだけで全部奢りなの得じゃん」
そう……ショッピングも食事代も全部奢り。
そしてお互いに助かる、WinWinの関係！
菅「ちょっと期待してた自分が馬鹿だった……
理由が岸廻らしいわ……」
「Aって呼んで、あとそれ音駒の主将にも言われた」
菅「同情するわ……」
よく分からんが、黒尾さんを気の毒に思ったのか惨めに思ったのが、菅原さんが顔を抑えて項垂れていた。
菅「……よし、今日は水族館でも行くか！」
「やったー！美味しい魚！」
菅「やめなさい恥ずかしい」
はたから見れば、普通にお似合いなカップル。
水槽に夢中になる彼女を愛おしそうに見つめる彼氏。
カフェで互いにひとくちずつ食べさせ、
ゲーセンで彼女にぬいぐるみを取ってあげ……
「夏に手繋ぐとやっぱ暑い……」
菅「ごめんな〜、我慢我慢！」
「サバにマグロにヒラメ……じゅるり」
菅「こら、捕食対象として見ないの」
「えっうま！ちょ食べてこれ」
菅「んっ……ホントだ美味い！ほら、こっちも！」
菅「A下手くそ……ぷぷっ」
「おい笑うな！めちゃめちゃ真剣なのに！」
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奏音 - え……！めっちゃ主様の絵柄好きです！！私で良ければですが、夢主ちゃんの絵描いて見てもいいですか？ (2020年5月16日 21時) (
レス) id: ea3d173ac1 (このIDを非表示/違反報告)
むうまう - 面白かったです！！主人公ちゃんの性格めっちゃすこ更新頑張ってください(*´∇｀*) (2020年2月16日 21時) (レス) id: f5daa61569 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てぃな | 作成日時：2019年5月24日 16時
