ダイス、拾いました。【ヒプノシスマイク】

朝食。 ページ5

翌朝。
えーと、今日は橉樺の所に行って仕上げたイラストの手直し、その後乱数さんの所に行ってお仕事。今日も遅くなるかなぁ。早く帰れるといいなぁ。
眠気がまだ残っている中、支度を済ませる。
そろそろ帝統さんが起きてくる頃だろうか。
朝食をテーブルに並べ、帝統さんの目覚めを待つ。
因みに、服は私が持っている大きめサイズのものを貸した。
足音が聞こえる。起きてきたのだろう。

「おはようございます、帝統さん。」
「おう、おはよう。てか呼び捨てで良いのに。」

本来私が歳上なので彼の言う通りなのだが、知り合ってまだ2日も経っていない相手を呼び捨てするのは何処か気が引ける。
まあいつか呼び捨てできるようになっているだろう。慣れるまでは、さん付けでいこう。

「知り合いたての人に呼び捨てはなんだか気が引けるので…。あ、朝食出来てますよ。」
「うおお！めちゃくちゃ美味しそうじゃん！」

割と料理は得意では無いので褒められると少し嬉しい。実際、結構頑張った。
橉樺に教えてもらった通りに作ったので味は平気だろう。

「「いただきます」」

昨夜、冷蔵庫の残り物でご飯を作ってあげたのだがとても美味しそうに食べるので微笑ましくなった。元気で美味しそうに沢山食べているから、小さい子のようで。
心の声が漏れないように、今は食事に専念する事にした。

「ごちそうさま！めちゃくちゃ美味しかったぜ。」
「それは良かった。」

そう言いながら食器を片付けるのを手伝ってくれた。割といい人なのかな、と思う。根は悪くないのではないか。きっとそうだ。
そんな事を考えながら、片付けを済ませた。

「それじゃあ、私は仕事に行ってきます。何かあったら連絡してください。外出する時は戸締りしっかりお願いしますね。」
「了解。いってらっしゃい。」
「いってきます。」

玄関まで来てくれるなんて結構いい人だなぁ。
やっぱり根は悪くないんだ。やってる事がちょっとアレなだけで。

さあ、今日もお仕事頑張りますか。

お仕事。→←ぽっせの帝統。

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