幸せな気分 ページ12
＿＿＿＿＿
「ところで、何でここがわかったの？」
「帰りのバスで、野坂にLINEしただろ？それを聞いて、もうすぐかと思ってヒロトとエントランスにいたら、紫音の声が聞こえてきたんだ。」
「何バラしてんのって感じだけど、こればっかりは皇帝のおかげもあったかなぁ。」
一星と出かけてることは言わないようにと、野坂に釘をさした筈だ。
いや、ひょっとしたら一星の名前は出していなかったかもしれないが、LINEの内容を話したことに変わりはない。
「じゃあ、そろそろ休憩は終わりにして、氷嚢を貰いに行こうか。」
「１回寝たら起き上がりたくない。」
「そんなこと言ったって、外なんだから仕方ないだろ。ほら、せっかくオシャレしてるのに、服が汚れるよ。」
「いいよ……元は皇帝と出かけるためだったから、そこまでキメてないし。」
「紫音。」
「あと５分。」
♪♪
紫音が起き上がることすら面倒くさがるので、タツヤはため息をついて隣にしゃがみ込んだ。
「放っておくと足に良くないから、起きてねー」とゆるく語尾を伸ばしつつ、紫音の背中と後頭部を手で支えて無理矢理起こす。
起こすため起こすため、と口実を作っておいたものの、抱きしめた時くらい距離が近くて、実際かなりドキドキしていた。
きっと顔にも出てないので、紫音は気付かないだろうけれど。
「はい、立てるか？」
「バカにしないでよ。」
素っ気なく返されたが、紫音は立ち上がる際に、差し出されたタツヤの手をしっかり取っていた。
言動が噛み合ってないが、そういうところも可愛かったり何だったり＿＿＿なんて幸せな気分になっていた刹那、紫音が胸に飛び込んできた。
「えっ……！？」
不意打ちで、頭が追いつかなかった。
さっきは抑えたが、今度は頬が熱いし、だらしない顔をしていないと良いが……。
「ごめん、思ったより痛めてて。」
「あ、ううん、気にしないで。歩きにくかったら無理しなくていいから……。」
そうだ。紫音がこんな屋外で大胆なことをしてくる筈がない。
少し残念な気持ちと、ちょっとした安心を抱いたまま、タツヤは柔和に微笑んだ。
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ツナ(プロフ) - ルカ☆さん» (続き)台本書きは控えています。一章は名前を入れていましたが納得いかず、今手直しをしているところです。ともあれ、読みづらい思いをさせてしまってすみません。表現を変えたり口調をハッキリさせたりと工夫はしていくつもりです。ご希望に添えなくてごめんなさい。 (2020年11月28日 1時) (
レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - ルカ☆さん» 返信遅れてごめんなさい、ご意見ありがとうございます！台本書きのことでしょうか？これは私事ですが、作品を作り始めた理由の１つに文章の練習という目的があります。台本書きにするとやはり書くのが簡単になってしまい、より一般の小説に近付けるために(続きます) (2020年11月28日 1時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ☆(プロフ) - ツナさんコメント失礼します出来たらでいいんですけどキャラが喋る時の最初にキャラの名前をつけて欲しいんです少しだけ読みづらいので出来たらお願いします。これからも更新頑張ってください良ければ私の作品も見ていただけると嬉しいです (2020年11月13日 7時) (レス) id: 3f28176c24 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - わたぐもさん» 温かいコメントありがとうございます！更新頻度が落ちてしまって本当に本当にすみません...。文章は全然練習中なのですが、褒めていただいて嬉しいです！ (2020年10月18日 16時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
わたぐも(プロフ) - この小説の更新きてるとすっごく嬉しくなります！ツナさんの文章、すきです(*´-`*) (2020年10月18日 0時) (レス) id: 08072a37d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ | 作成日時：2020年8月31日 20時
