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心当たり ページ24

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「紫音はずっとこの合宿所にいたんだな。…そういえばスマホは見た?」

「いや、昨日から部屋に置きっぱなし。」

「じゃあごめん。俺のせいで通知溜まってるかも。」

「それぐらい気にしないよ。ちゃんと全部読むし。」


以前撮影スタジオで、ヒロトにLINEはちゃんと見ると宣言したので未読スルーは出来ない。

と、珍しく律儀に言いつけを守った紫音。

だが、ドヤ顔を作るために閉じた目を開けると、タツヤが眉尻を下げて笑っていた。


「事が済んでから見られるのも恥ずかしいな…。」

「別に笑ったりしないから。犯人がわからないとは言え、私の不注意で迷惑かけたんだしね。」


そう言って、紫音は はあ、と溜息をつく。

もし犯人が判明したら一発殴ってやらないと気が済まない。

あの怪しい薬の入手ルートは、監督も調べ途中とのことだ。

そんな危険薬を持っている時点で、どこかの犯罪組織の人間か 或いは裏社会の人間か、兎に角 "ヤバい奴" と云うレッテルが紫音の中で貼られた。


「幼児化した時に何してたかは知らないけど…でも、大きな怪我とかは無いみたいで良かったよ。」

「さっきまでは空腹で死にそうだったけどね。」

「紫音、つい最近湖に突き落とされたとか物騒な被害受けてたみたいだから、また危ないことされてるんじゃないかと思って…。」

「一星の奴か。その件だってまだ許してないし、本当に厄介だよねぇ…。」


紫音は組んだ腕の片掌を天井に向けて、やれやれと首を振る。

しかしタツヤは "一星のことを今思い出した" かのような彼女の行動と言動に、「えっ」と声を漏らす。


「今回の件に、一星は関係なかったのか?」

「あ……そうか。一星がやった可能性もあるのか…。何で気付かなかったんだ。」


今の今まで一星のことを忘れていたため、そういえば監督の部屋でも「心当たりはいない」と言ってしまった。

物凄く有力な心当たりがいたのに。

既に紫音は、犯人が一星以外に考えられなくなっていた。

さっき思った通り、問い詰めてパンチでもキックでもお見舞いしてやると意気込んで立ち上がった…その時。


「紫音、今仕返しに行くのはやめた方がいい。」


不意に紫音の後方から肩に手が置かれ、絶妙な力加減で走り出せないように引き止められた。

有言実行→←言い分



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ツナ(プロフ) - 怪盗あーるさん» わぁ、ありがとうございます!最近リアルでやらなきゃいけない事が溜まってるんですけど、更新途絶えないよう頑張ります(笑) (4月27日 0時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗あーる - いつも更新を楽しみにしています。これからも応援しています! (4月26日 21時) (レス) id: 6e9264e8f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ツナ | 作成日時:2020年4月7日 18時

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