検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:91,671 hit

言い分 ページ23

_____


思わぬ展開でロビーに来る前より喉が乾いてしまったような気もするが、これはこれでいいか…とタツヤは前向きに考えることにした。

♪♪

一方の鼓動が高まりまくってた紫音も落ち着きを取り戻し、改めて彼と向き合う。


「忘れかけてたけど、そろそろ本題に。」

「話すことがあるって言ってたね。」

「そう。言い訳の前にまず…ごめん。」


目線は自分の足元に、首を前に傾けて紫音は少し頭を下げた。

突然頭を下げられれば、当然相手は驚く。


「謝ることなんて何も…」

「風丸一郎太に聞いた。私がふらっといなくなって、タツヤに心配かけたんでしょ。」

「風丸さん…。確かに心配はしたけど、紫音は無事だったみたいだから、謝る必要はないよ。」

「でも一応、昨日からの1日で何があったか知って欲しくて。言い分だと思って聞いて貰えると助かる。」

「紫音の話なら、何だって聞くよ。」


サラッと紫音が安心するような、そして世の女の子がときめくようなセリフを言ってしまうのは流石としか言いようがない。

お陰で話す紫音も気が楽になり、ノンストップで吹雪に聞いた話をそのまま話した。

生チョコにふりかけられた変な薬で幼児化したこと。

吹雪の部屋に居候し、面倒を見て貰っていたこと。

元に戻った理由と、幼児化が解けた直後のこと。


「誰にやられたかは、わかってないのか?」

「監督も、監視カメラを繋ぐパソコンの調子が悪くて確認出来ないってさ。ホント、なんでこんな時に故障するかな…」


届かないと知っていながら、監督と機械のポンコツ!と声に出さずに罵った。


「薬で幼児化なんて本当にするのかな?紫音の記憶が無くて、夢でも見てただけなんじゃ…」

「それがね…吹雪士郎が証拠写真撮ってるの。私のスマホに送ったらしいから後で見せてもいいけど。」

「4歳の紫音、気になるな。」

「全然変わってないから期待しないで。」

心当たり→←甘い



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (110 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
140人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ツナ(プロフ) - 怪盗あーるさん» わぁ、ありがとうございます!最近リアルでやらなきゃいけない事が溜まってるんですけど、更新途絶えないよう頑張ります(笑) (2020年4月27日 0時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗あーる - いつも更新を楽しみにしています。これからも応援しています! (2020年4月26日 21時) (レス) id: 6e9264e8f1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ツナ | 作成日時:2020年4月7日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。