シャム猫 ページ43
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♪♪
「紫音ちゃんのことは西蔭から少し聞いてたけど、全く聞いた通りだ。」
「そう。なんて聞いてたの。」
皮肉なことに同じポジションなので、２人の行き先もほぼ同じ。
途中で前触れもなく打ち明けてきたので少々驚いたが、その驚きは再び怒りに変わる。
「何故かタツヤ君には懐いてるけど、その他の人には冷たく辛辣。」
「辛辣まではいかないでしょ。」
「あとは、時々 無断で練習やミーティングをサボる。」
「一応理由はあった。」
「そして、一星君に狙われている。」
「その情報だけで良かったんじゃない？」
100パーセント間違っている訳では無いが、話が盛られている箇所が多い。
そして訂正したいツッコミどころも多い。
「別に懐いてるんでもない。猫じゃないんだから。」
「そうかな？怒った君とか、威嚇してる猫にそっくりだと思うけど。シャム猫なんてピッタリじゃない？」
「どこが…？シャム猫もよくわかんないし。」
不服そうな顔をしていたら、そのシャム猫とやらについて野坂が説明してくれた。
賢くて気難しい性格だが、慣れた相手＿＿飼い主などにはよく甘えるらしい。
寂しがり屋と甘えたがりと云う面を持っており、ツンデレの所謂 "ツン" 要素が多めの猫種なのだと言う。
認めたくないが、紫音と完全にマッチしている。…認めたくないが。
「似てない。」
「だんだんその髪型も猫耳に見えてきたな。」
「猫を意識した髪型でもない。」
「今度ペットショップにでも見に行く？」
「遠慮しておく。」
全然会話が噛み合わない…と紫音は頭を悩ませた。すると前方からお咎めの声が。
「お前らいつまでくっちゃべってんだ。」
「ヒロト君。今 紫音ちゃんと猫について話してたところだよ。」
「サッカーと全然関係ないじゃねえか！あとどさくさに紛れて何誘ってんだよ。」
「聞いてたんだ。」
「てか断ったし。」
「うるせえ！たまたま聞こえただけだ。さっさと位置付け。」
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ツナ(プロフ) - 怪盗あーるさん» わぁ、ありがとうございます！最近リアルでやらなきゃいけない事が溜まってるんですけど、更新途絶えないよう頑張ります(笑) (2020年4月27日 0時) (
レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗あーる - いつも更新を楽しみにしています。これからも応援しています! (2020年4月26日 21時) (レス) id: 6e9264e8f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ | 作成日時：2020年4月7日 18時
