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目の奥が痺れるような感覚で
目が覚めた。
何の夢を見てたんだろ……。
霧がかかってるみたいだ……
うまく思い出せない…。
けど、すごく嫌な夢だった気が…
『……っ志…麻……く…ん?』
喉が痛い。
掠れる声を精一杯張り、
愛しい彼の名前を呼んだ。
志「Aっ!! 具合は? 大丈夫なん?
何か冷やすもん持ってきて………」
あぁ、また離れていくの?
私を……一人にしないで…
志「………A……?」
気づけば、
彼の服の袖を引っ張っていた。
力が入らなくて、手が震える。
呼び止めたいけど、
声が掠れるだけなので、
精一杯首を左右に振った。
待って、志麻くん。
待って
すると、
志「A、ずっとここにおるから、今は寝とき?
あぁ…何泣きゆうがて。
大丈夫ちゃ。
俺はおまんの側におる。」
貴「……うっ………ひっ……グスッ」
彼は私の心を見透かしたように、
ずっと側にいてくれた
「大丈夫やから」と声をかけてくれた
私は重いまぶたを閉じた。
ここは
どこ?
辺りは真っ白だけど、
なんだか暖かい。
『あ……志麻くんっ!!』
そう言って彼の元へと走る。
志麻くんは私のことを
優しく抱きしめてくれた。
彼が、薄い唇の端をつり上げると、
隙間から覗く尖った八重歯。
彼は、はにかみながら
私に言うんだ。
愛 し ち ゅ う よ
……って。
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伊月。(プロフ) - めっちゃ神作に出会ってしまった…..おそいかもしれんけど1201、、、? (2021年11月29日 21時) (レス) @page18 id: 4a8ec7f783 (このIDを非表示/違反報告)
月夜@Fake - 返信遅くなってしまいすみません!!占ツクは既に引退しましたので作品の更新はありません(汗)流石に心臓突き破るほど強くは噛んでないみたいですよ(((( (2021年2月24日 23時) (レス) id: 147cb98074 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい!あと志麻さん彼女ちゃんの胸で血、吸ったら彼女ちゃん〇じゃうんじゃないのか・・・?(´;ω;`) (2020年12月25日 22時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
月夜@Fake - ちはやさん» 返信遅くなって申し訳ありません(´;ω;`) たぬきち!?wwwwwちょっ作者も笑ってしまいましたwwwwwwこちらこそ読んでくださりありがとうございました! (2020年12月24日 21時) (レス) id: 147cb98074 (このIDを非表示/違反報告)
とぅーかわ(プロフ) - 月夜@Fakeさん» いやいやもうずっきゅんよ、、、、 (2020年7月31日 16時) (レス) id: 032bd3a16e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月夜@Fake | 作成日時:2019年8月20日 19時