元ゼロ所属の救済人【警察学校組】【名探偵コナン】

４１：協力要請 ページ43

『そうだ透、耳貸して』


あまり聞かれてはいけないことと悟ったのか身体を傾けてくれる


『わたし、組織壊滅に動く予定なんだけど......協力してくれる？』
「！！危険だぞ」
『わたしだって警察庁の公安だよ？それに零が公に動けるようになってほしいし』


まあ警察学校組の未来が見たいだけなんだけれども



「...馬鹿。組織が壊滅したからってそう簡単に動ける訳ないだろ」



僅かに顔をしかめるものだから、その眉間を軽く弾いた



『そんなすぐに次の潜入なんて来ないよ。それを言うんだったら警学卒業前は知り合いも沢山いたでしょ？』
「それはそうだが...」


前世も不思議だったんだよね

幼少期のこと調べれば降谷零であることなんて分かるはずなのに


米花町周辺でそこ出身の人とかに手当たり次第に聞けば分かるじゃん？
偽名だと分かればいくらでも疑い掛けられる

なのにそれをされないなら次の潜入捜査があったって何とかなると思うんだよね


それに黒の組織って世界最大規模だからこれ以上の組織なんて無い筈



『いっそポアロを続けて彼等は常連客なんです、くらい言っておけばいいんじゃない？いつでも皆に会えるよ』


店で知り合ったなら仲が良くても誤魔化せるだろうと考える
楽観的？ははは、何も言えないや


「お前......はあ、分かったよ。僕は何をすればいい」
『！』


協力的な姿勢に思わず嬉しさのあまり笑顔になった

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