元ゼロ所属の救済人【警察学校組】【名探偵コナン】

１８：白か黒か ページ20

取り敢えず報告は済んだので電話を切り、着ていた服を脱ぐ



『にしてもウエディングイブ終わってただなんて...誤算だった』


警戒心強くて顔に出やすいコナンが自然に零と歩いてたっていうことは、つまり警戒心が無くなったということ


そしてそれが指すのは、零の本職バレ

零はわたしがゼロナナであることまでは知らなくとも、公安であることは知っているのだ



つまり現時点で景光のことを組織の人間かもしれないと思っていたとしても、わたしもジンと面識があるように話してしまったから、わたしが組織に潜入していてわたしと仲の良い彼はその同類だろう、と結論付けることが可能



その考えを自分の中だけに留めておくのならまだしもコナンに話してしまえば？



零が黒ではないと確信を得ている彼はその言葉を信じ、警戒を解いてしまうかもしれない



『あれ、割と不味いことをしたな......』




脱いだ服についている盗聴器を見つめながら深く息を吐く



『もうやだ......ていうか普通に置いてったけど唯大丈夫かな』




電話越しに聞こえたのは景光の声だけだったから家についたのかそこら辺を彷徨いているのかが分からない



『まあいいや、なるようになれ』



どうせ後で会うもんな

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