歓びがみっつ ページ10
『ちょっとかおくん...大丈夫?』
恐らく彼が何かにぶつかったのだと思われる音が連続していて声を掛ける
「A、かおくんって...あの自称吸血鬼に掛けたんじゃなかったの?」
『なんでか分かんないけどかおくんが出た』
《幽霊みたいな言い方しないで!!!というかそっちに瀬名くんいるの!?》
「おれもいるぞっ!」
ようやく返事が返ってきたと思ったら今度は何かを振り回すような音が聞こえてきた
《えっ月永くんも?...ってうわぁっ!?
ちょ、ちょっと待って朔間くん手加減!!手加減して!!》
「...地獄絵図になってるのが想像出来る」
『零が怒り狂ってる感じ??なんで??』
《いや、俺をからかって遊んでる!!
ひぃっ!?もう吸血鬼じゃなくて悪魔だよ...ってこの人魔王だった!!!》
もう向こうから聞こえてくるのは
かおくんの荒い息遣いや物が投げられて風を切っている音だけだった
『なんでそうなった??』
《知らな...っあぶなっ!?ワンちゃんはもうやられてるよ!!》
ワンちゃんとはかおくんと零と同じユニットである大神晃牙のことである
本人は狼だと主張しているが零がわんこというニックネームを付けたためそれで定着していた
『零がこうあ、ん゛っ!!!ちょっと無し今の忘れて!!!!』
《んぶっ、ごめん無理!!!》
「ぶふっ、こう...こうあん゛...くっ、あはっ」
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作者名:USA | 作成日時:2021年7月26日 19時