六十二話 ページ37
ゴングが鳴ったかと思えば、ふと遠くに目をやるとキャベンディッシュが何やら騒いでいる。
タイミングがあって良かった...
歓声が中まで聞こえる。
先程の窓のようなところで私は試合を拝見するとしよう。
少し見ていたらもう狙われたルフィさん。
まァ彼のことだからこの試合の上位にはかならず食い込むはずだ。心配は違う意味でしている。
「＿＿＿＿ゴムゴムの
そして彼は開始1分経たずに私の心配を無下にする。
ゴム人間ってあなたしか居ないんですよ。
「ただのパンチだァ！」
「ただのキックだァー！」
ちょくちょく伸びているがもう諦めるしかない。
他の戦士達が
ルフィさんを警戒したのか、一気に向かっていく戦士達。
少し危なっかしいような感じもするが、彼の戦闘スタイル的には何でもありだろう。
そして大きなハンマーを持った相手を吹き飛ばす。
あ、ちっちゃい声で「ゴムだから」って言った。よし。それでいいんだ。
《一般からの参加で全くノーマークだったルーシー！大健闘だァァ！》
『あれは...牛、さん？』
実況を聞くと、あの子は殺人牛らしい。
えー可愛いけどなあの子。
でも、開始前とは違って興奮状態だ。自分の意思でああなってるならいいけど...
牛さんはルフィさんに突進してく。
ルフィさんは、先程とは目付きが変わる。
体が少し火照るような赤みに蒸気のようなものが体から出ている。
牛さんの全ての突進を攻撃することなく避けていく。
次の突進で、何かが決まる。そう思った瞬間、
＿＿＿＿＿＿＿＿＿フッ
規模の小さい、ルフィさんの“覇王色”だった。
新世界入った直後、電伝虫でレイさんから少しだけルフィさんの“素質”を聞いた。
レイさんの元で修行をして、こんなにコントロール出来るなんて知らなかった。
「ニッヒヒヒ！お前気に入ったぞ！一緒に行こうぜ！」
コロシアムの死神と呼ばれる牛さんを従えて、しかもそれは強制ではなく牛さんの心は自由のまま。
ルフィさんは、なんて自由な人なんだ
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作者名：つんてん | 作成日時：2022年8月25日 23時
