五十六話 ページ31
｢ウオッホホー！鎧〜兜〜！！｣
『何がダメとかありますか？』
｢飛び道具だけです｣
刀、鎧、マント...いろんなものが揃えられている場所に案内された。
正体はバレたくないし、マントと顔を隠すものは必須か...
奥の方で人がバタバタと倒れる音が聞こえる。しかも係員の女性だけ。
倒れた人たちの方から人が歩いてきたのでそちらに視線を移す。
あれはハクバのキャベンディッシュ。
噂でも聞いていたが、とても美形な顔立ちだ。
するとキャベンディッシュはルーシーに重量制限があるぞ、と教えてくれた。
何やら1人で話しているようだが、気にせず私はいろんなものをみていく。
｢美しいとはなんて罪深いのだろうね｣
うわあ...私こうゆう人苦手かも
｢重量オーバーだ｣
｢え〜｣
『何してるんですか！』
｢さっき教えたろ！ちょっとこっち来い！そこの白い髪の女の子もね｣
白い髪なんてここには私しかいないので仕方なく向かう。
｢観客たちが何に興奮してるか分かるかい？...血だよ。観客にとって剣闘士は“見せ物”だ。やられる者の血で人々は興奮する。闘技場は実に正直に人間の本性を暴き出すよ。人々にとってこの戦いはショーなんだ｣
『...“他人”だから見てられる、自分は怪我も死ぬことも嫌なのに。人ってそんなもの』
｢ねぇ君たち、さっきの見てたよ、君たち何者なんだ？｣
薔薇を食べながら質問をされた。
正体がバレたか？
｢俺はルフィ、海賊王になる男だ！｣
『あなたルーシーでしょ』
｢あッそうだった｣
この人は...嘘がつけないのか？それともただのアホなの？
｢君は？｣
『ルーシーさんの付き添いのヴァジルです』
兜はちょっと被りたくないなと思ったので髪をポニーテールに結んで、全身が隠れるマントを手に取った。黒だしフードもついてるからいい感じかな。
｢そうか、まァ本当に君が麦わらのルフィだったら今ここで殺していたよ｣
｢えッ何でだよ｣
聞いてみると、ただの逆恨みだった。
あー、これで年上か...さらにこの人苦手になってきたな...
ある程度支度を終えたのでコロシアムを見て回ることにした。
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選手番号0986→ピエロ
偽名VASIL→好物のバジルを自分の名前ぽく文字った
無理やり感あるのは申し訳ないです泣
ヴァイスちゃん、明らかに戦闘の格好では無いのですが、そこはご了承ください。
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作者名：つんてん | 作成日時：2022年8月25日 23時
