信じるもの【トラファルガー・ロー】 (ページ42)

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十九話ページ42

『やるならそういう雰囲気出しといて下さいよ...無駄足じゃないですか』

｢やられるつもりは到底ねェよ｣

私の体は無意識的に反応していて、女海兵さんとキャプテンに間に入り剣を入れた。

｢...なんて屈辱、斬られて息をしているなんて...斬るならば殺せ！ヴァイス！！｣

『...殺しがいが無い。だから私はあなたを殺さない。分かった？』

｢心ばかりは一端の剣豪か？よく覚えとけ女海兵。弱ェ奴は死に方も選べねェ｣

｢おのれ！！｣

｢そんな刀じゃ届かねェ、気に入ったんならもっと刻んでやるよ｣

女海兵を仕留めようとすると外野の海兵がこちらに仕掛けようとする。

『あなた達ちょっとうるさいよ＿＿＿＿ペッパーの亡霊』

｢＿＿＿＿シャンブルズ｣

｢あ？ウ、ウワァ！！何だ、これ！？｣

｢や、ヤベェ！逃げろ！！｣

｢は？お前ら何言って...？何もねェじゃねェか｣

｢打った弾はどこ行った？｣

『恐怖で満たされる心、いいよね』

｢お前らが撃った弾はそれだ。そっちの雪と入れ替えたからな｣

｢お前ら！どうしたんだよ！｣

｢クッ...無敵かよ、あんにゃろう｣

キャプテンは刀を構え、女海兵さんの方に振りかぶる。

すると白猟さんがそれを止める。｢海賊が海軍を舐めるな｣か。私は舐めてないけどキャプテンはどうかな。

白猟さんとキャプテンの闘いが始まった。

あの十手...海楼石なんだ。変なエネルギーを感じるわけだ。

キャプテンの斬撃でせっかくのオブジェが崩れた。もうちょっと手加減とか出来ないのかな？

女海兵さんはほぼ戦闘不可能なので手は出さないでおいた。特にすることも無くなったので、扉の近くで2人の戦闘を見物する。

よくよく考えるとキャプテンはこの2年でとてつもなく成長した気がする。キャプテンを下に見る訳では無いけど。

あのサークルのサイズも展開時間も過去とは比べ物にならない程強化された。

武装色に関しては私より確実に上。

見聞色は私の唯一の誰にも負けないものなので負ける訳には行かないとみんなに隠れながら修行はしていた。

また最近能力(病気)が少し暴走しそうな時がある。私自身コントロールするしかない。

キャプテンに迷惑をかけない為にも。

そして、キャプテンがココに来た理由は私にはまだ分からない。

私の考えが合っていれば恐らく＿＿＿

｢＿＿＿＿メス｣