信じるもの【トラファルガー・ロー】 (ページ4)

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二話ページ4

“シャボンディ諸島”

ここは新世界を目指す者たちが集う島。

｢ヒャッホー！着いたぜー！｣

｢可愛い子居ねェかな｣

｢到着して早々ナンパかよ｣

｢お前ら用事済んだら戻ってこいよ、ここに居る海賊は今まで会ってきた海賊とは違う｣

『人攫いも居るから早く帰ってきた方がいいよ』

｢人攫い！？｣

｢あァ確か1番GRって...｣

そう、1番GRは訳あり。1～29番は無法地帯だけどそこは人身売買がされている場所。

『キャプテン、1番GR行く気でしょう』

｢興味が湧いたところに行くだけだ｣

『...私30番GRいってきますね』

｢俺も行く｣

『キャプテン目立つからダメです』

こらそこ、舌打ちしない。

今だけ髪縛っておこうかな。案外バレるものではないし。

13番GR行ったら会えるかな...レイさんに。

＿＿＿＿＿＿＿＿

結局、13番GRには行かず、みんなが居ると連絡があった21番GRに向かう。

『面倒事に巻き込まれないといいんだけど...』

人は他の場所に比べると少なく、見つけるのは容易かった。

その心配は的中したような状況だが、今にも戦闘が始まる雰囲気でも無さそうだった。

『なんでそんな偉そうに腕組んで立ってるの？ペンギンたち』

｢おわッAかよ！いやまァ強いクルー感出しとこっかなって｣

『...ダサいよホント』

いい感じ(？)にキャプテンが赤旗さんに喧嘩売って、今は1番GRの人間屋(ヒューマンショップ)の中にいる。

｢キッドの頭、あれを...北の海(ノースブルー)の2億の賞金首トラファルガー・ロー、隣は同じく北の海(ノースブルー)1億6600万ヴァイス・Aだ。随分悪い噂を聞いてる｣

キャプテンはキッド海賊団の人たちに向かって煽るような笑みを向けていた。

『キャプテン』

｢悪ィ悪ィ｣

《えーそれでは皆さん長らくお待たせしました！間もなく、毎月恒例1番GRヒューマン大オークションを開催いたしたいと思います》

こんな胸糞悪いの毎月...？購入側の頭どうかしてる。

ここの人達の“声”は私に怒りを募らせる。

人間をなんだと...命をなんだと思ってるんだ？

｢A、嫌だったら出てもいいぞ｣

『...お気になさらず』