信じるもの【トラファルガー・ロー】 (ページ3)

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一話ページ3

現在、偉大なる航路(グランドライン) 海中

ポーラータング号はシャボンディ諸島を目的地とし、航路を進んでいる。

｢異常無しだ｣

『ありがとうございます』

この船(兼潜水艦)の検査室に居るのは私とこの船の船長(キャプテン)トラファルガー・ローだ。

今日は定期的に行う所謂、定期健診と“私だけが受ける”検診。

｢何か少しでも変化があったら報告だ、いいな？｣

『分かってます』

｢俺もどうしたらいいか分からねェ...検診で病勢の進みを観察し防ぐしかないと現時点では考えている。ここ2年で大きな変化はみられないが油断はするな｣

『...はい』

私の“病気”は少し特殊なもので、治療法は見当もつかないそうだ。

私の食べた悪魔の実、超人系ピエピエの実

この悪魔の実は悪魔が宿っていると知られている。

また｢食べた人間は悪魔の実に“人格ごと“食べられて“実体“としては生きるがその人間の人格は死んでしまう｣と言い伝えられている。

でも自分自身、悪魔の実をコントロールすればそのようなことは起きない。ただ、使う技が強力な程、悪魔の実に人格が侵される。

なので、次の島まで長旅となる場合はこんな風に検診を行う。

...悪魔なんて昔(・)からだけど

ｻﾞｰ...ｻﾞｯｻﾞｻﾞｰ

《えー連絡でーす
“シャボンディ諸島”に間もなく到着しまーす
浮上するのでお願いしまーす》

気だるそうな声色の船内放送が響く。

『シャボンディ諸島...』

レイさん...元気かな