十一話 ページ13
｢傷口が開いたら今度は死ぬぜ。それでも構わねェなら麦わら屋を連れて行け｣
その言葉を聞いて女帝さんは青ざめていた。
またジンベエさんの一声でキャプテンの力が必要と押してくれ、麦わらさんの容体を優先しようと考えてくれた。
うん、この人絶対いい人だ。
最終的にはニョン婆さんに言われた島の湾岸にて停泊することとなった。
＿＿＿＿＿そして2週間
｢いつまでこんな所に隔離され続けるんだよ｣
｢全くだ｣
｢食事がウマいのが唯一の救いだよな｣
クルー達がアフェランドラさんと話しているとキキョウさんが険しい顔をしてお肉を切っている。
机まで破壊されたらクルー達は従うしかないだろう。
｢しっかしよ〜A今、国の中の城に居るんだろ？いいよなァ〜｣
｢まァ女だから男禁制の島からは何も言われることは無いからな｣
｢ウメェ飯でも食ってんのかなー｣
...ここで出されるご飯は美味しい。2週間毎日食事を頂いているので感謝しかない。
何故クルー達の声が聞こえるかと言うと、見聞色で声を聞いているからだ。これくらいの距離の少ない人数なら会話も大体聞き取れる。
そして私がここにいる理由は、何かあった時用の“人質”だ。そんな事態にはならないとは思うが、お互いの信用の為。
まだ麦わらさんの意識は戻っていない。目覚めるのも彼の気力次第だろうってキャプテンが言ってた。
｢姉様...｣
『...女帝さん流石に食べないとあなたが持ちませんよ』
私の言葉に返事はせず大きく重く悲しいため息と共に麦わらさんの名前を呼ぶ女帝さんだった。
...！？
｢どうしたの、A｣
『私たちの停めてる船...湾岸から大きな音が！麦わらさんの“声”もさっきよりも大きく聞こえる...！』
｢蛇姫様〜！ルフィ様が目を覚ましたとのこと｣
『女帝さん、今の麦わらさんはあなたの知ってる穏やかな麦わらさんではない可能性が高いです。それを承知の上で向かって下さい』
｢ニャらぬ！｣
『あ...ニョン婆さん』
またまた登場、ニョン婆さんです。うーん、またまた掟のお話。
よくよく考えたら女帝さんもニョン婆さんの言うこと聞いてるよね。いい子だ。
ソニアちゃん(サンダーソニア)とマリーちゃん(マリーゴールド)曰く、女帝さんは麦わらさんに恋をしてるらしい。
うんうん、ぽいよね。瞳が恋する乙女って感じだもん。
｢食事が出来たらすぐ向かうぞ！｣
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三毛猫推し - 話の区切り方だったり、内容だったり...めっちゃ面白いです！更新待ってます！ (2022年8月6日 22時) (
レス) @page13 id: 2315a9f657 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つんてん | 作成日時：2022年8月1日 20時
