信じるもの【トラファルガー・ロー】 (ページ12)

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十話ページ12

キャプテンと私はその問いに頷いた。

ジンベエさんに礼を言われるが、キャプテンは安静を促す。

だがジンベエさんは自分の失ったものがデカすぎる、と、麦わらさんを心配する表情を浮かべていた。

ジンベエさんの言葉でこの場に少しの沈黙が訪れる。

口を開いたのは女帝さんだった。電伝虫が使いたいそうだ。ん？獣？...ベポのこと！？

『何でベポは獣って呼ばれてんの...？』

｢知らねェけど、あいつ女帝の下僕みたいでいいよな｣

...この2人はもうダメだ。

女帝さんの言い分はこうだ。

麦わらさんの生存が政府にバレれば確実に追っ手がくる。なので、女ヶ島で私たちごと匿う、とのことだった。

女帝さんがまだ七武海であるなら...確かにそれは安全。

私達はそれに乗ることとした。

暫くすると迎えの九蛇の海賊船と合流することが出来た。

その船から何人か女の人が飛んでくる。

本当に女の人ばっかり...

イワンコフさんともここでお別れとなった。
ジンベエさんはまだ自由に動けないので麦わらさんの回復を待つそうだ。

インペルダウンの囚人さん達から応援される麦わらさん。

人に感謝されるなんて、海賊じゃないみたい。

そして、女ヶ島＿＿＿男子禁制の女人国。

ゲートをくぐり抜けるとたくさんの国民が迎える。先程もだが、本当に女の人ばかりで驚きが隠せない。

｢いい匂いがする！｣

｢頭がクラクラする〜｣

｢ここは天国だ〜｣

匂いは気のせいじゃないか...でも

｢おいお前ら｣

『船内入ってないと死んじゃうよ』

キャプテンの頭の横を突く弓。すごいな、覇気がまとってる。

次も来るかと思ったが、こちら側に飛んできた大量の弓は全て弾かれた。

女帝さんの麦わらさんを思っての行動だった。普通にちゃんと危なかったな...

女帝さんは城に麦わらさんを運べと指示をするが、小さいけど頼りがいのありそうなおばあちゃんに止められていた。

麦わらさんは特例らしいがやはり掟は掟。男を入れることはダメらしい。

｢Aと言ったか。そなたは医者ではないのか？｣

『私は医者ではありません。ある程度の知識はありますが、麦わらさんの容体となると適任はキャプテンです。

一応言っておきますが、そんじょそこらの優秀な医者では麦わらさんの命は保証出来ないと思います。』

苦い表情を見せるニョン婆と呼ばれていたおばあちゃん。