102 ページ2
神父「ただお前は...他の者とは違っているのかも知れぬとは思っていたがな。お前はあまりにも無垢で無知なる者だった。人を殺すことしか知らぬ純粋な者
だからこそ私は君を天使でいさせようと思っていたのだよ」
ザックを...天使に...
神父「それはA、お前も同じだ。
君はザック程無垢で無知なる者ではない。だが君を最初に見た時、私は君も天使でいさせようと思ったのだよ」
神父様と最初に会った時...
あぁ...殺しに殺しまくってた時か...
神父「しかしザック、A。お前達は今ここのルールに反して生贄となりここから出ようとしている」
ザック「んだよ、やっぱ殺す気かよ」
神父「だから話を聞かぬか!」
神父様が怒った...
神父様も怒るんだなぁ...
神父「...そうではなくてだな外に出たいはずのお前が今や“レイチェル・ガードナー、A・カーリーと共に”出ようとしているように見えてな。それが何故かを知りたくなったのだ
つまり観察対象が“お前達”に変わったのだよ」
ザック「...どっちにしろわけわかんねぇよ」
...最初は自分だけが出れればいいと思っていたザックが今は私達と一緒に出たいって思ってくれている...ってことかな
そうだったら嬉しいな...
神父「あぁそういえばダニーが課した問題を解くことはお前の性にいささか合っていないな...Aがいてもお前が暴れては進まないからな。手を貸してやろう」
神父様はそう言ってネームプレートを差し出してきた
神父「このネームプレートには男女の名前が書いてある。おそらく夫婦だろう。これをドアにかければ反応が返ってくる。
手助けをするかわりに私はお前達の行動をこの目で観察させてもらう。お前達がどう出るか、何になろうとしているのか、何者なのか
私は見たいのだ」
ザック「...わぁったよ。A行くぞ」
『あ...うん』
座って聞いていたのでザックにつられて立つと神父様はまた私達に質問をした
神父「お前達はレイチェル・ガードナーに“神”と言われどう思った?」
ザック「...どいつもこいつも気持ちわりぃよ」
神父「Aはどうだ」
『分からない...けど、私は神様じゃない』
神様なんて、立派な者じゃない
私は...私
それ以下でも以上でもない
そう思う
139人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シュロ - 面白かったし、マジで名作この小説書いた(?)作者さんマジで神だと思う。 (2022年11月21日 4時) (レス) @page47 id: 29ffd2c6ba (このIDを非表示/違反報告)
くまなのだ。 - こんな名作が知らない人は可哀想な程に神。 (2022年8月30日 22時) (レス) @page47 id: 49205e8440 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - 作者さんなんで!なんで僕のすきな曲知ってるんですか!?物語も神です、ありがとうございました!星1番右、押しときまーす (2022年7月30日 21時) (レス) @page47 id: e740e61b6c (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - う、泣ける、泣ける。やばい作品に出会ってしまったぁ。ありがとう。 (2022年6月25日 18時) (レス) @page47 id: 9dbecd43e8 (このIDを非表示/違反報告)
如月蛍(プロフ) - 名前リアにして読んでたら師匠の名前が!!!!リアム!!! (2022年5月30日 17時) (レス) @page47 id: a1933fa7ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白亜 | 作成日時:2022年4月28日 22時