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隊長 ページ31

眩しい光が
部屋の隙間から入り込み
今日もまた1日が始まる

ぼーっとしていると
部屋の扉が開かれた

「主…おはようございます」

『おはよう、長谷部』

やはり目覚め1番に現れたのは
長谷部だった

『出陣の件なんだけど…』

「ああ、昨日話した件ですね」

流石。察しが早い

「へぇ…出陣するんだ?」

「貴様!」

私達の会話を嗅ぎつけ
やって来たのはみっちゃん

「主、僕を隊長に任命してくれないかな?」

『え?』


みっちゃんが隊長…?

「長谷部君が極になってから
初めての出陣だからさ
僕に任せて欲しいなぁ…って」

「何を考えてる」

相変わらず笑みを浮かべるみっちゃん

それを嫌悪するように長谷部が歪む

「別に僕にだって出陣する権利はあるよね?」

その一言で長谷部は黙った

『わかった…考えておくね』

「うん、期待しとくね」

そう言い残し、朝餉の支度だと言って
みっちゃんはその場からいなくなった


「主…」

困ったような顔をする長谷部
その裏には少し怒りも含まれていた

『ごめん…でも勝つためには
みっちゃんの力も必要だから…』

「そうですね…こちらこそすいません
少し嫉妬してしまいました」

全てを知った今
本音で言い合えることには感謝している

『残りの隊員どうしようか』

「打撃中心で残りを打刀一振り
大太刀一振り、太刀二振りにしましょう」

『うん』

長谷部の意見を貰い
紙に出陣する刀の名前を書いていく



「これなら、万が一の事が
あっても大丈夫でしょう」

『そうだね』

皆無事に帰還できますように

「奴らには俺から出陣の命が出たと
伝えておきます」

『ありがとう』

私は紙を渡し
長谷部が部屋から出て行く姿を
またぼーっと眺めた

出陣→←苦しみ



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(プロフ) - 宙さん» ありがとうございます!素敵な作品だなんて光栄です>_<こちらこそ読んでいただきありがとうございました!! (2017年12月22日 22時) (レス) id: a4f3ccf7ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 連載お疲れ様でした!ヤンデレ大好きなので悶え苦しみながら見させて貰いました!!素敵な作品を有難う御座いました(*´∀`*) (2017年12月22日 22時) (レス) id: a57b441503 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 木野真奈さん» 無事に完結いたしました!はは…やりかねませんねwありがとうございます! (2017年12月20日 17時) (レス) id: a4f3ccf7ff (このIDを非表示/違反報告)
木野真奈(プロフ) - 来れなかった間に終わってた・・・なんか、主さんが消えた後でショックすぎてみっちゃんが手当たり次第折りそうで怖い・・・お疲れ様でした次回作も読ませていただきます (2017年12月20日 16時) (レス) id: 088ecfe5cf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 有里雨さん» ありがとうございます!次作も頑張らせて頂きますね!こちらこそありがとうございました(*^^*) (2017年12月19日 0時) (レス) id: a4f3ccf7ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年11月2日 17時

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