検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:8,834 hit

出現 ページ9

太「…そもそも変なんだよ、敦君。経営が傾いたからって養護施設が児童を追放するかい?大昔の農村じゃないんだ」

『確かに…最近の孤児院でもそこまではしないな…』

太「だろう?いや、そもそも経営が傾いたんなら1人2人追放したところでどうにもならない。半分くらい減らして他所の施設に移すのが筋だ」

敦「太宰さん、何を云って───」

敦君がそう言い、太宰さんの方を向こうとして動きがピタっと止まった。

『……敦君?』

太「君が街に来たのが2週間前、虎が街に現れたのも2週間前…」

太宰さんが推理を進めていくうちに、敦君は呻き声を出しながら謎の光に包まれる。

ゴキゴキ言ってるけど大丈夫かアレ…

太「君も「異能の者」だ、現身に飢獣を降ろす月下の能力者────」

太宰さんがそう言うと、敦君もとい白い虎がこっち目掛けて襲ってきた。

『ちちちちょっと太宰さんっ!?これどういうことですか!?』

太「安心したまえ、タヒ人は出ないよ」

『そうじゃなくて!!……って』

1人でギャーギャー騒いでいると、虎がゆっくりとこっちを向いて黄色い瞳でこちらをみている。

『えーっと……うわぁぁぁぁぁ!!』

獣は専門外だよ俺!!

とりあえず逃げてはいたけど、結局壁際に追い込まれてしまった。

『ままままま待って敦君、ゆっくり話し合おう…??』

そんな俺の命乞いも虚しく、虎の爪が俺に向かって振り下ろされる。

───タヒぬっ…!!

すると、爪が刺さる直前で俺の体が水色に光った。

『何これ!?!?太宰さん、これ何ですか!?』

太「さあね、変わってからのお楽しみだよ」

「変わってから…?」

『ぐっ……がぁぁぁぁぁっ!!』

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いっ!!

俺の体骨格から変わろうとしてない!?

『あぁぁぁぁっ!!……はーっ…はーっ…グルル…』

グルル?

鳴き声が増えて身長が更に低くなったと思って足元を見ると、フサフサの毛皮。しかも今の髪色と全く同じ。

まさか?虎に変化した的な?

『…だだだだ太宰さんっ助けて下さいよ!!』

太「変化しても自我を持った状態だが、異能の存在を知らなかった…実に興味深いね」

『思慮しないで!!』

太「嗚呼、すまないね。君ならその敦君をどうにか出来るだろう?」

「眼には眼を、歯には歯を」とは言うけどさ…

『分かりましたよ、やれば良いんでしょうやれば』

獣になるなんて初めてだけど、戦闘不能ぐらいなら追い込めるか…

『グルルルル……ガァァァァッ!!』

双獣→←月夜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.5/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
32人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 男主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:凍架 | 作成日時:2018年6月14日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。