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正直に言うと、もう少し
間を空けてほしかった。
わかっている。
私はそんな事を言える立場でもないし、
…いや、それでも。
練習漬けの毎日に
未だ、Limitless の活動も終わっていない
加えてまさか
DREAMでのカムバもあるなんて。
そして
1ヶ月間で仕上げろ
とのお達し。
これを聞いた時
マークさん、ヘチャンさん
そして私
3人揃って言葉も出なかった。
HC「…いや…ムリっしょ…」
MK「…学校、またしばらく行けないな。」
『…頑張りましょう!
久しぶりにDREAMの方々にも
会えるので、楽しみ…です…よね…』
HC「わりぃな、気つかってんでしょ?
だいじょーぶ、俺やる時はやる男だから。」
ニヤリとうなずくヘチャンさん。
他のDREAMメンバーが待っている
練習室にはあっという間に着いた。
MK「…よし。頑張るか。」
HC「やぁやぁやぁ!!
ヘチャナが来た!元気かお前ら〜」
大きく息を吐き出したマークさん
ヘチャンさんが勢いよくドアを開けて
なぜかピタリと動きを止めた。
HC「…っ…どした…?」
CL「ヒョン…」
RJ「マクヒョン、ヘチャナ。
Aも。」
JE「その様子だと、
聞いてないみたいだね。」
MK「な、何があったの…」
泣き出しそうなチョンロさん
慰めるロンジュンさん
笑顔が消えたジェノさん
チソンさんはうつむいて
あれ…ジェミンさんは…?
『…あの、ジェミンさんは』
RJ「…いったん、こっち来て。
座って。」
ロンジュンさんに言われるまま
練習室の片隅に集まって座る。
練習室をまとう、重い空気。
私たちが 127 で活動している間に
何かがあったことは確実で
それがジェミンさんに関係してて
絶対に、良い事ではなくて…
頭をグルグル回る嫌な考え。
それを断ち切るかのように
口を開いたのはジェノさんだった。
JE「ジェミニの…腰の調子が悪くなった。
Chewing Gum の時は、
ひどくなかったんだ。
でも、全く痛まない訳じゃ、なかったらしい。
言うほどでもなかったからって。
だから、気づかなかったからって
自分を責めるなって。言ってた。
…ただ…
DREAMでのカムバが決定してから
俺たち単体で練習を始めたんだけど
日に日に調子が悪くなっていって
…ついに踊れなくなった。」
マークさんが目を伏せた。
次の言葉を耳にしたくなかった。
できることなら、
耳を塞いでしまいたかった。
JE「今回の活動に、ジェミンは参加しない。」
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作者名:ハヌル | 作成日時:2021年1月14日 18時