身を滅ぼす魔女【魔法パロ】 (ページ10)

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～8話～ページ10

久しぶりに嫌な夢を見た…もう忘れたい過去の夢…あの日以来、魔法は使ってなかったのに
日々の学校の疲れで使ってしまった…。

私だって…魔法が使えればなんて…無理なのに
そんなの分かってるのに…。

トントン「朝やけど…今日は休む？」

A「…うん」

今日は魔力を上手く抑えられてないから
グルッペンさん達に会ったら確実に暴走してしまう…だから、休むに限る

トントン「そっか…無理はすんなや？」

無理…か
ママも同じ思いだったのかな
無理しないとやっていけない

自分を保つために無理をするのだ

A「鬱くん…心配してくれるかな…」

トントン「そりゃ、心配やからロボロが居るんやろ？」

トントンが指さした方を見れば確かに
ロボロくんが居た(窓が閉まってるから入れてないけど。)

A「心配して…くれたの？」

窓を開けてロボロくんを中に入れれば擦り寄り
頷いてくれる…私は無意識に
居場所が、出来ていたんだな…

ママ…幸せになってもいいの…？？

私のせいでママは死んだのに…

ロボロ「考えすぎやない？」

ふと、目の前を見れば少し小柄な男の子が
こっちを見ていた。

トントン「ええぞ、ロボロもっと言ったって！」

どうやら、この子がロボロくんらしい
たしかに綺麗なオレンジの服を着てる
ロボロくんの羽はオレンジだったし

なにより、首に青いネックレスがある

ロボロ「大先生やって心配してたで？」

A「…うん、ごめんね」

鬱くんは放課後に来てくれるらしい
私が居ないならグルッペンさん達と仲良くしても良いのにね…

こんなこと考えるけど少し嬉しい

きっと、オスマンさんとグルッペンさんは
放課後のティータイムに鬱くんを
誘うだろう…

トントン「せや、A…マフラーがな…」

考えていたら申し訳なさそうにトントンが
マフラーを、見せてきたママから貰ったマフラーはビリビリになっていた

トントンが物を、しかもママからのプレゼントを粗末にするわけが無いし…

A「…誰に…やられたの？」

トントン「…シャオロン」

…これは、許せないな