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『頑張らなきゃって、思って。
後半決定率一気に下がるから、その分私がもっと打ちやすいトスを上げなきゃ
もっとみんなの調子を考えて配球してブロックを散らさなきゃ
もっと｢ストップ｣』
際限なく出てくる”もっと”に、思わず待ったをかけた。
勿論気持ちは分かる。
チームメイトが上げたボールをスパイカーに持っていく
スパイカーの進む道を切り開くために、絶えず頭を働かせ続ける
得点に繋ぐ
その使命感が、セッターには常に重くのしかかる。
でも
｢それ、他の人には話した？｣
『他の、人？』
｢だから、ちゃんとチームで共有した？｣
『だって、言えるわけ…！』
｢じゃあずっとそのままだよ
Aだけが頑張れば何とかなるほど、バレーって単純なの？｣
『！』
彼女と木兎さんの共通点は、普段無意識に周りを上げる言動ができるところ
彼女と木兎さんの相違点は、彼女にはしょぼくれモードが無いところと、実はAは木兎さんよりも慎重で、臆病なところ
木兎さんならさらっと口に出すであろう不安や不満も、Aは気を遣って心にしまってしまう時がある
どこまで言っていいのか、どこには踏み込んじゃだめか、線を引いてしまう
人としては優等生。けど、チームメイトとしてはよろしくない
｢課題が分かってるなら、ちゃんと言わなきゃ。
Aだけで解決できるものじゃないし、1人で焦ってもチームは強くならない。
勝たせてあげたいって言うのが烏滸がましいと思ってるんだろうけど、そう思ってる時点で既に烏滸がましいからっ！？｣
言い終えた瞬間、ガバッと抱きつかれて体が傾く
ぎゅぅぅと効果音がつきそうなほどキツく抱きしめられる
唐突に、しかも彼女が外でこんなに大胆なことしてくるなんて…だめだ、頭が追いつかない
『…しは』
｢え？｣
『あかーしは、すごいねぇ…
ほんと敵わないなぁ』
＿ありがとう
暫くして離れた体
いつも自信満々で元気いっぱいなのに、今日は自信なさげに控えめに微笑む。
小さな彼女がいつも以上に小さく見えて、今度はこちらからAを引き寄せた
『え？あ、わ…っ！？』
途端に慌て出すAを見て、口角が上がる。
｢そうだね。これしきでテンパってたら、この先ずっと俺に敵わないだろうなぁ｣
その言葉に彼女は、『えー？調子に乗らないのー！』と頬を膨らませる
そして、澄んだトパーズの瞳を細めて笑った
”どんな君も大好きだけど、笑った顔が一番好き”
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とみーさん(プロフ) - アニメ大好きwomanさん» ありがとうございます！本当に更新お待たせして申し訳ないです(--;) (2019年10月2日 1時) (
レス) id: e806159e05 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好きwoman - とっっても面白いので早く続きが読みたいです！ (2019年9月30日 3時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
とみーさん(プロフ) - 鶴まじ天使さん» うわぁぁありがとうございます！ (2019年8月31日 0時) (レス) id: e806159e05 (このIDを非表示/違反報告)
鶴まじ天使(プロフ) - ふふっ夢主ちゃんと赤葦のやり取りが見てて微笑ましいですね(笑)すごく微笑ましくて面白いです！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2019年8月29日 7時) (レス) id: 2390bd5229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とみーさん | 作成日時：2019年8月20日 12時
