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夏祭り当日。
浴衣は殺せんせーに貰ったので着てみる。
「へぇ、似合うね」
恒例の撮影会開始である。連写するなってば。
カルマくんは暫く写真を撮っていたが、ふとカメラを置いて私の髪に触れた。
どこからか取り出した櫛で髪を梳き、ゆるくお団子にして纏める。器用だなぁ。
「うん、これでよし、と」
そう言ってまた撮り始めた。
いやまだ撮るのかよ。
夏祭り会場。
人が賑わっていていろんな屋台が出ている。
おぉ、すごい。
「さぁてどの店から潰そうか」
えらく物騒だなおい。
物珍しさにきょろきょろ見ていると、ヨーヨー、と書かれた看板。
「ん？ヨーヨー釣り？いいよ、行こっか」
一通り行きたいお店に付き合ってくれるカルマくん。こういう所が優しい。
また心臓がきゅうってなって、ドキドキする。
…どきどき？
「A、縁日にはもっと楽しい遊び方があるんだよねぇ」
『？』
そう言ってカルマくんは5000円分糸くじを買う。
「ねぇおじさん、俺今5000円分使ってぇ、全部5等以下じゃん？以下と商品の残り数から、4等以上が1回も出ない確率を計算するとー。
なぁんと0.05%。本当に当たり1等あるのかなぁ？お巡りさん呼んで確かめてもらおっか」
あ、悪魔だ…。
店主は焦ったように言う。
「わ、わかったよ、金返すから黙ってろ坊主、な？」
「いやいや、現金のために5000円も投資したんじゃないの、ゲーム機欲しいなぁ」
悪魔だ…。
最後には交渉は成功し、5000円で最新ゲーム機を手に入れていた。
「ね？これが正しい縁日での遊び方だよ」
うんうん、そうだ…なわけあるか。
クラスのみんなも荒稼ぎ、ビッチ先生は商工会のテントでタダ酒食らってる。
殺せんせーはお店出して小遣い稼ぎ。
皆のせいで早くたたんだ店のスペース使って、店をじわじわ増やしてるらしい。
うーん、こう見ると3-E恐ろしいな。
そんなことをしていると、空で爆音が鳴った。
驚いて見上げれば、鮮やかな花火が一面に咲いては消えてゆく。
…綺麗。
じっと眺めていると、花火が終わってしまった。
祭りが終わって人が減っていく。
「A、帰るよ」
『…うん』
カルマくんは何も言わず家まで送ってくれる。
また私、ドキドキしてる。
「それじゃ、また明日」
『…』
明日から学校で会えるのに。
なんだろう、寂しい。もっと一緒に…
…一緒にいたい？
「A？」
気づけば私は腕を掴んで引き留めていた。
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みかん - 女の私が惚れるぐらい夢主ちゃんが可愛い…なかなかない代物ですよこれは…とてつもなくキュンキュンします🤦♀️更新待ってます🫡 (4月1日 2時) (
レス) @page14 id: fa46f83f13 (このIDを非表示/違反報告)
りるる - 更新待ってます (2022年8月29日 10時) (レス) @page14 id: c3325bc4c5 (このIDを非表示/違反報告)
ばたー - めっちゃ面白かったです！更新無理しないでください! (2022年8月3日 11時) (レス) @page14 id: 0921c4fed7 (このIDを非表示/違反報告)
くま - すごくどタイプの小説ありがとうございます!!ずっと悶えながら読ませて頂きました！更新頑張ってください！ (2022年8月2日 14時) (レス) @page14 id: f411827b0e (このIDを非表示/違反報告)
8hc - こちらの続きはないのでしょうか…(/；ω；＼) (2022年7月11日 8時) (レス) @page14 id: 5316ade6bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼の戦姫ナキサ
| 作成日時：2020年5月4日 21時
