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小話 ページ49

「Aー、ゲーセン行かない?」
『?うん』

もはや日常と化しているカルマくんとの下校。ゲーセンに行こうと提案される。

「放課後デートだね〜」
『?』
「あ、伝わらない感じね、おーけー」

なんかごめん。
でーと、ってあれだよね?男女がするやつ?多分?

カルマくんがよく行くらしい近くのゲーセンに着く。うるさいゲーム音に耳は慣れていない。

「ゲーセン来るの初めて?」
『ん』
「そう。じゃあ何からしよっかな。
んー、太鼓の鉄人はAすぐ疲れそうだし…」

なんか馬鹿にされたな今?

「ガンシューティングやる?」

あれ、と指差したのはゾンビが映像に映されている機械。
準備されているハンドガンは本物みたいでちょっと感動する。

『やりたい』
「おっけー」

1play 100yenと書かれている。
協力プレイする感じらしい。へぇ。

待って、楽しそうだと思ってやったけどゾンビちょっと怖いかも?
あ、でもマッハ20体験に比べれば断然マシだ。

初心者だからと難易度低めを選んでくれる。









…事はなく。

「最高難度いってみよっかー」

まじかコイツ。まじかコイツ!
軽くストーリーが流れる。

「お、始まる」

…え。
やり方の説明無いの!?最高難度だからか!

『ひゃっ』

よく分からないけどゾンビを撃っていた時、銃がバイブレーションする。
ダメージを受けると振動がくる仕組みらしい。

えーえー!なにそれー!知らないー!!
なんとか粘ってみたけどとうとう死んだ。

『あ』
「あれ、死んじゃった?」

カルマくんは未だノーダメージ。
よくこのゲームをするのか、動きがすごい慣れてる。

「"ひゃっ"て可愛い声も聞こえたし?ラッキー」

聞かれてたか。腹立つ。
負けるなゾンビー!いけいけー!

なんとか邪魔してやりたい。ちょっと考える。

うーん。くっつかれたら邪魔になるよね。
横から抱きついた。

「へっ?A何して………あ」

画面を見れば"YOU DIED"の文字。

勝った!
心でガッツポーズする。
私はいつの間にかゾンビの味方になっていた。何故だ。

「なんで抱きついてきたの?」
『…邪魔したかった』

ちょっと申し訳ないことした。
と思ったけど初心者に最高難度やらせる奴が悪い。うん、絶対そうだ。

「急に可愛いことすんのほんっと…」
『?』
「あー。もっかいやろっか。今度は難易度低めにするからさ。
つってもA充分上手かったけど」
『…うん』

やばい。
結構楽しい、かも。

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ムマ(プロフ) - シリアスがシリアルになってて朝ごはんかな?と…w (2023年2月26日 7時) (レス) @page36 id: 6ac26bb231 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - とても良い作品ですね!ゲームを禁止してから数年。この作品を見つけました!この感想?を見てるか分かりませんが14限目(16ページ目)でA組からD組はグリーン車…ってところA組からE組になってますよ。 (2021年5月6日 17時) (レス) id: 5aab78de35 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ミミー(プロフ) - カメラくんカルマ仕舞ってはツボ笑笑 (2020年11月6日 17時) (レス) id: 0e4633d09f (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊い(プロフ) - 蒼の戦姫ナキサさん» そうだったんですね!てっきり間違われていると思ったので、、 この作品応援してます!これからも更新頑張ってください! (2020年5月11日 2時) (レス) id: b8ffafd9e5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼の戦姫ナキサ(プロフ) - 推しが尊いさん» お恥ずかしながら、わざとなんです汗「いや逆だし」とカルマくんからツッコミも入ってます… (2020年5月11日 2時) (レス) id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼の戦姫ナキサ | 作成日時:2020年4月25日 22時

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