29限目 ページ31
「A！すごかったー！！」
みんながこちらに駆け寄ってくる。
そういえばみんな見てたんだった。
すごいすごいと褒められると、なんだか居心地が悪い。
『大したことない。先生の避けるだけという条件に甘えてた』
「それでもやっぱすごいよ！ナイフを当てるなんて」
ｱｯこれ何言ってもダメっすね。
「なんか格闘技でも習ってたの？
修学旅行の時も何人か倒してたし」
そう尋ねたのはカルマくん。
喧嘩慣れしている彼は、同様に慣れている私に気付いたんだろう。
いや私の場合喧嘩じゃないけども。
『護身術』
「へぇ、なるほどね」
そう言って彼は私の頭に顎を、肩に肘を乗せる。
んん、なにこの体制。近い。
「…なんかカルマくん、前よりAさんにべっとりだね…」
「登下校も一緒にしてるしね…」
「前より距離近いよな」
そこ、コソコソ話すんじゃない。
.
次の授業、私は疲れて完全に寝る体勢に入った。
「今日という今日は寝かせません！」
なんかタコ気合入ってる。
めんどい〜やめて〜
顔伏せようとしたら口に何か放り込まれる。
またスースーする。フリスクか。
この時間は、妨害が多くて寝れなかった。
昼休み。
今日も今日とてカルマくんに食べ物を口に突っ込まれる。
「Aいつも眠たそうだけど、何時に寝てんの？」
『27時くらい』
「にゅやっ！？深夜3時ですか！！」
カルマくんの問いに答えたら殺せんせーが釣れた。
先生は顔にバツを見せる。
「いけませんねぇ、夜ふかしは」
『…いけ、ないの？』
私はそうしろと教えられてきた。
ダメなことだったんだろうか。
「えぇ、夜ふかしは健康に大きな被害が出ます。ストレスもたまりやすくなります。
それに、今のように授業がきちんと受けられなくなります」
大した問題じゃないように聞こえる、けど。
「そんな時間まで何してるの？ゲーム？」
『勉強』
「それこそ授業でやればいいじゃん」
『授業でまで勉強したら死にそうになったから』
1度倒れて病院に搬送されたことがある。
過労状態だったらしい。
「いやいや、家での勉強時間減らしてよ」
『…でも、やらないと気が狂いそうになる』
「気が狂うって？」
不思議そうに潮田くんが首を傾げる。
『うん。＿＿＿死にたくなるの』
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ムマ(プロフ) - シリアスがシリアルになってて朝ごはんかな？と…w (2023年2月26日 7時) (
レス) @page36 id: 6ac26bb231 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - とても良い作品ですね！ゲームを禁止してから数年。この作品を見つけました！この感想？を見てるか分かりませんが14限目(16ページ目)でA組からD組はグリーン車…ってところA組からE組になってますよ。 (2021年5月6日 17時) (レス) id: 5aab78de35 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ミミー(プロフ) - カメラくんカルマ仕舞ってはツボ笑笑 (2020年11月6日 17時) (レス) id: 0e4633d09f (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊い(プロフ) - 蒼の戦姫ナキサさん» そうだったんですね！てっきり間違われていると思ったので、、 この作品応援してます！これからも更新頑張ってください！ (2020年5月11日 2時) (レス) id: b8ffafd9e5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼の戦姫ナキサ(プロフ) - 推しが尊いさん» お恥ずかしながら、わざとなんです汗「いや逆だし」とカルマくんからツッコミも入ってます… (2020年5月11日 2時) (レス) id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼の戦姫ナキサ
| 作成日時：2020年4月25日 22時
