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「…話そうぜ」
『話すこと…ないもん』
「俺はある」
『なに話すの？あの人が好きだから別れようって話？いいよ。もう別れ…』
「別れねぇよ！」
1人で次々に言葉を並べただ喋っていればそう怒鳴られる。
びっくりして思わずビクッと肩を揺らせば圭介は申し訳なさそうに頭をガシガシとかいた。
「わりぃ、」
『…怒鳴りたいのは…こっちだよ』
ほんとは、謝りたいと思ってた。
寂しくさせてごめん、構ってあげられなくてごめんって。
だけど、あの人の話を聞いた後だとどうしても素直に謝れなくて、そんな私はただ圭介に対して当たるだけ。
バカだよね、でももうバカでいいや。
『私…どうすれば良かった？仕事辞めれば良かったのかな、それとも、圭介と付き合うの自体が間違いだったのかな』
「…は？」
『毎日仕事して、ご飯作ってお風呂沸かして、掃除も洗濯も全部私！疲れるよ。疲れるけどね、圭介がいてくれたからそんなのも全部楽しいって思った』
「A、」
『圭介が隣にいてくれるから、好きでいてくれるから、もっと圭介に似合う女になろうって、毎日必死になってた』
「……」
『だけどもう、圭介のためになんかしてあげたり…一緒にいるの…辛いや』
一度そうぶつければ、次々に出てきて止まらない言葉。
言うはずじゃなかったことも抑えられなくて、圭介が傷つくってわかってても止められなかった。
そして最後の言葉を言う前に、一度力を抜いてからスッと息を吸う。
大丈夫、言える。
言ったら、終わるから。
『別れよっか』
「…は？だから、別れねぇってさっき…」
『それは、圭介が言ってるだけ。私はもう、別れたい。恋人の前に…ううん、知り合う前に戻りたい。圭介とはもう関わりたくないの』
意外と、はっきりと言えた。
これを言う時は涙も出なくて、何故か笑えてきて。
『あの女の人と…幸せにね』
「おいA…何勝手に…」
『やっ、離して、』
そう言い放ってその場を立ち去ろうとすれば引き留めるように腕を掴む圭介。
止めないでよ、せっかく言い切ったんだから。
「全然…意味わかんねぇし」
『やなの…もう、無理なの、』
「だから意味が…」
「場地さん」
『…ちふゆ？』
流石に限界だ、そう思った時に別方向から圭介の名前を呼ぶ声がした。
そちらを振り向けば、真剣な顔をする千冬がいた。
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みや(プロフ) - さくたんさん» ありがとうございます！場地オチ機会あったらぜひ書きたいと思っています！ (2021年10月3日 22時) (
レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
さくたん - 場地さん落ちもみてみたいです！ (2021年10月2日 22時) (レス) @page33 id: 8ce623c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
さくたん - いいお話でした (2021年10月2日 11時) (レス) @page32 id: 8ce623c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - �Г気�» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2021年9月30日 23時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - あやさん» 千冬頑張れー！って感じです！笑 (2021年9月30日 23時) (レス) @page21 id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年9月18日 3時
