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『ここか…』
着いたのは一軒家。
最近できたと思われる洋風でおしゃれな家だ。
実は、ここは昨日圭介が一緒にいた女の人の家だと思われる場所である。
昨日の女性、どこかで見覚えがあると思ってた。
それを朝思い出したのだ。
私の家からあまり遠い場所じゃないので何度か街で顔を見たことがあった。
ある仕事帰りにたまたま方向が一緒になり、前を歩いていたその女性。
この場所は私の帰り道でもあるのでこの家に入っていくのをたまたま覚えてたと言うわけだ。
『…よし、』
家の前でそう意気込みインターホンを鳴らす。
やばいやばい、押しちゃったよ。
だけど、もう後戻りできない。
震える手を抑えながら持っていた鞄の紐をぎゅっと握った。
しばらくして、ドアが開いた。
出てきたのはやはり昨日家にいた女性。
私の顔を見るたび驚いたような、そしてどこか怯えているような顔をする。
その顔したいのは、こっちなんだけど？
なんて思ったけどグッと抑えた。
『話…聞かせてください』
「…はい」
この空気で断れる人はそういないだろう。
女性は弱々しくそう返事をしたかと思うと私を家の中に入れてくれた。
・
・
『圭介とは…いつからなんですか』
出されたお茶には手をつけず、テーブルを挟んで座る女性にそう聞く。
平気そうな態度を保っているが本当は緊張してどうにかなりそう。
「圭介くんと知り合ったのは…3ヶ月前です…」
『圭介くんって…』
「あ、す、すみません！街で、場地くんを見かけて…私から声をかけたんです、」
『…あなたが？』
俯きながらぽつりぽつりとそう言う女性。
始まりやはりこの人の方か。
浮気されたのには代わりないのにそれでも少し安心してしまう私は馬鹿だ。
「遊び行こうって…声かけて、そしたらいいよって言ってくれて…」
『…ほんとに、圭介がそう言ったんですか？』
「…はい」
さっきの安心はどこにいっただろう。
どん底に落とされた気分だった。
なんで、着いていっちゃうかな。
…バカ圭介。
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みや(プロフ) - さくたんさん» ありがとうございます！場地オチ機会あったらぜひ書きたいと思っています！ (2021年10月3日 22時) (
レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
さくたん - 場地さん落ちもみてみたいです！ (2021年10月2日 22時) (レス) @page33 id: 8ce623c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
さくたん - いいお話でした (2021年10月2日 11時) (レス) @page32 id: 8ce623c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - �Г気�» 嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2021年9月30日 23時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - あやさん» 千冬頑張れー！って感じです！笑 (2021年9月30日 23時) (レス) @page21 id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年9月18日 3時
