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翌日。
眠い目を擦りながら学校へ足を運ぶ。
ちなみに昨日帰ってから場地にメールしたのに返してくれなかった。
ひどい。
『あ、千冬』
「…なんだよAか」
『悪いか』
歩いていれば目の前に見覚えのある金髪が通り、自然に声をかけるとそう返される。
ただ、いつもと変わらない千冬だがひとつだけ違和感があった。
『え、なにその髪』
「は？」
『ぼっさぼさじゃん』
寝起きでセットしてないのか、寝癖が付いたままで少しおかしいその髪。
1周回ってかわいい気もしてきた。
千冬の髪に手をやりわしゃわしゃと撫でてやれば睨んできやがった。
『すぐ睨む』
「髪崩れんだろ」
『元々崩れてるわ』
「そんなわけねーじゃん」
『あります』
なんでこいつはそんな胸を張ってこんなこと言ってるんだろう。
やっぱり寝起きだから頭おかしいのかな。
頭の中でそんなことを考えるけど言ったら言ったらでまた睨まれるからやめておいた。
それから千冬の腕を掴んでぐいっと引っ張る。
急なその行動にびっくりした表情を見せた千冬だが、その手が触れ払われることはなかった。
『髪やってあげる！』
「え、Aが？」
『うん、ちっちゃいアイロンなら持ってるから！だから早く学校行こ！』
「…おー、」
そう答えると素直に私についてくる千冬。
うんうん、いつもこれくらい素直ならいいのに。
・
・
「あっちぃ！お前俺今首火傷したぞ！」
『あっゴメンゴメン』
「軽いわ」
学校につき、早速千冬の髪の毛を整えてあげる私。
何故か場地の席でそれをやる。
でもまだ場地は来ていなくて、少し萎えた。
「下手！」
『うるさい！』
「お前がうるせーよ」
やりながらそんな言い合いをしていれば周りの人たちに変な目で見られる。
それもそうだ。
本人不在の席でこんなことしてるんだから。
まぁ、これを機会に覚えてもらえばいいかな。
場地の彼女だって♡
そんなこと考えてニヤニヤしていれば千冬に“きめえ”と言われた。
殴りたい。
しばらくして、セットが終わる頃になって1人の女の子が私に声をかけてきた。
ロングヘアの大人しめ女子、って感じの子。
「あの…」
『え、あ、私ですか？』
「はい！」
その子は話したことのない子で話しかけられる覚えがなくてそう聞けば、椅子に座っている千冬に“他に誰がいんだよ”って言われた。
うん、たしかに。
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みや(プロフ) - にるさん» そんな風に感じながら読んでもらえてすごく嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年9月3日 23時) (
レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - まちゃさん» ぜんぶ嬉しいお言葉ばかりで泣きそうです…！ありがとうございました！ (2021年9月3日 23時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
にる(プロフ) - 読み始めた頃は物語がどんな感じで進んでいくのか予想がつかなかったのですごく面白かったです！新作も楽しみにしてます！！ (2021年9月3日 11時) (レス) id: 1dc1023941 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - 終始きゅんきゅんしながら見てました; ;タイトルからして面白そうだなと思っていて、いつも通知が来る度喜んでました笑。夢主の性格もThe女の子という雰囲気がないところが好きです！次回作も楽しみにしてます！ (2021年9月3日 9時) (レス) id: 9bf8242341 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 無気力に自信が有る人さん» 場地さんにはどっちでもいけるポジションでいてほしかったです()ありがとうございました！ (2021年9月3日 2時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年8月25日 0時
