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『…ひま』
「なんかすることねーの」
「マジで何もないんすよ、Aの部屋」
『……』
千冬の言葉を否定できない私。
いやいや、逆に楽しいゲームみたいなのが家にあるとでも？
部屋でやることなんてゴロゴロしながらスマホいじるだけだろう、ほとんどの人は。
『こ、恋バナでもする？』
「あ？なんだよコイバナって。なんかの花か？」
『違うよあほなの？』
「場地さんよりAのがやべーよ」
『うるさいよ』
どうやら恋バナを知らない様子の場地。
自分で言ってなんだけどなかなかいいかもしれない。
場地の好きな人知れるじゃん！
そう思って私は身を乗り出して場地に聞く。
『場地好きな人いないの？！』
「いねぇよ」
『えぇ…気になる人とかは？』
「キニナル？…いねぇな」
『ええええ』
私の質問はあっけなく終わった。
マジか場地好きな人いないのか、ちょっとはアピール刺さってるかなって思ってたんだけど…
わかりやすく凹んでいれば場地が再び思いついたように言う。
「あ、でも」
『なに？！』
「千冬はすきだぞ」
「…場地さん！」
『ちょ、私は？！』
「あ？普通だよ。フツー」
期待して損した。
くっそ、千冬に負けたなんて悔しすぎる。
思わず千冬を睨めばニヤニヤしながら私の方を見る。
うざい。
さらに千冬を睨んでやれば空気を読めない場地が私に話しかける。
「つーか、そういうAいねーのかよ」
『え？』
「俺らといつも一緒にいるけどよ、好きなヤツいねーのか？」
『いるよ』
「え、マジ？」
『場地♡』
「…は？」
私がそう答えれば場地は一瞬不思議そうな顔をしたがみるみるうちに顔が赤くなっていった。
あれ、もしかして照れてる？
場地が照れるなんて珍しい。
『あれ言ってなかったっけ？』
「ばっ…言われたことねぇよ！」
『うそ！言っちゃった！』
「マジで、馬鹿じゃねーの…」
「……」
私、こんなアピールしてるもんだからいつか伝えてたかと思った。
そうだった場地は鈍感なんだった。
そう思うとこっちまで恥ずかしくなって顔を逸らす。
そんな私たちの様子を面白くなさそうな顔で見ていたのは、千冬。
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みや(プロフ) - にるさん» そんな風に感じながら読んでもらえてすごく嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年9月3日 23時) (
レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - まちゃさん» ぜんぶ嬉しいお言葉ばかりで泣きそうです…！ありがとうございました！ (2021年9月3日 23時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
にる(プロフ) - 読み始めた頃は物語がどんな感じで進んでいくのか予想がつかなかったのですごく面白かったです！新作も楽しみにしてます！！ (2021年9月3日 11時) (レス) id: 1dc1023941 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - 終始きゅんきゅんしながら見てました; ;タイトルからして面白そうだなと思っていて、いつも通知が来る度喜んでました笑。夢主の性格もThe女の子という雰囲気がないところが好きです！次回作も楽しみにしてます！ (2021年9月3日 9時) (レス) id: 9bf8242341 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 無気力に自信が有る人さん» 場地さんにはどっちでもいけるポジションでいてほしかったです()ありがとうございました！ (2021年9月3日 2時) (レス) id: d7231c8dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年8月25日 0時
