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「A」
『…なに、竜胆』
「三途に構ってねぇで早く会社行け」
「おい灰谷テメェAに話しかけんじゃねぇよ」
「Aに迷惑かかってんのわかんねぇのかクソヤク中」
「あﾞあ？！」
この2人は仲がいいのか悪いのかわからないな。
何故かまた喧嘩を始めた2人を黙って見ていれば、ココくんに肩を叩かれた。
「行くぞ、送ってく」
『え、でも2人は…』
「ほっときゃそのうち終わんだろ」
ココくんの言葉に納得して1度大きく頷き、言われたとうり会社に向かうことにした。
喧嘩してる2人にはなにも言わずに出てきてたけど、こっちに気づくこともなかった。
玄関まで送ってくれれば十分なのに、ココくんは気を遣って車まで出してくれた。
随分と紳士的じゃないか。
『いつもあんなんなの？春ちゃんと竜胆』
「そんなことねぇよ」
『えぇ、仲良いところ見たことないよ』
「まぁ喧嘩してんのはいつもAが関係してっからな」
『私が？』
隣で運転をするココくんとそんな会話。
途中信号に引っかかり止まったと同時に、ココくんは私の方を見て言う。
「あの2人Aの事好きすぎんだよ」
『え？』
「見ててわかんだろ」
『好きって…そんなわけないよ』
「あー、そういやAって鈍感だった」
最後にそう言ったココくんは“あんま気にすんな”とだけ付け足して再び車を走らせた。
好きって…そんなはず絶対ない。
竜胆とはそういう関係じゃないし、そりゃ1回あんなことはあったけど気の迷いっていうか…そもそも友達だし。
春ちゃんなんて浮気してるし。
いろんな疑問が頭の中をよぎったが、それ以上は聞かないことにした。
「ほらついたぞ」
『なんでココくん私の会社の場所知ってるの？』
「三途が騒いでた。この場所Aに手出すやつ多いから全員スクラップだって言ってたわ」
『もしかして今まで突然居なくなった人って…』
「…まぁそういうこと」
最後の最後にすごいことを聞いてしまった。
とは言っても春ちゃんなら普通にしそうだけど。
ありがとう、と一言告げて車を降り、建物の方に向かう。
玄関に着いた時、同じ部署である後輩の男の子とちょうど会い、その子は笑顔で私に話しかけた。
「おはようございます、Aさん」
『あ、おはよう』
「なんか顔疲れてません？帰りご飯でも行きませんか」
『ううーん…行きたいけど、キミの身の安全のためにやめとく』
「え」
まぁ、男の子からしたら意味わからないだろうけど。
流石にこれ以上スクラップされてほしくない。
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蘭奈莉逢瑠悲@カナリア:ルカ(プロフ) - 春ちゃんさいっこうじゃないですかあああ！！作者様天才すぎる！！！ (11月27日 23時) (
レス) @page39 id: 4d14879615 (このIDを非表示/違反報告)
一尺八寸一犀 - 春ちゃん〜…あ〜もうすっごい好きです///愛してるってなんですか！？愛してるって！！え、カッコ良過ぎるんだけど！？竜ちゃん蘭ちゃんも素敵でした……///もうずっと読んでいたい╰(*´︶`*)╯♡ (9月4日 23時) (レス) @page39 id: 605bcc3c89 (このIDを非表示/違反報告)
NA - 春ちゃーーーーーん素敵すぎます！最後の''愛してる"カッコイイ☆夢主ちゃんもお幸せに♡ (2023年3月21日 10時) (レス) @page39 id: 9c547ad202 (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - オールして読みました、ガチ尊い。叫びたいけど時間的に無理だ🥲🥲🥲🥲 (2022年12月25日 5時) (レス) @page39 id: 3e85deed6b (このIDを非表示/違反報告)
やほやほ〜 - 蘭ちゃん=優男 竜胆=ツンデレ神 春千夜=すれ違い彼氏でいい？ (2022年9月3日 17時) (レス) @page27 id: 89b4ed43fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや
| 作成日時：2021年11月16日 19時
