竜胆.蘭▽ ページ25
『…ねえまだ？』
竜｢まだだって言ってんだろ短気だな｣
『もう10分は経ったよ…』
大人しくしてろと言われて10分。
その間なにをされているかというと、髪をいじくり回されている。
ああでもないこうでもないと1人で唸りながら。
やめてほしい、そんな高そうなオイル。
そんな見て分かる高級化粧品。
『なんなの…』
竜｢…前に兄ちゃんがやってたじゃん｣
『蘭？…ああ、やたら可愛い髪にしてくれたやつね』
竜｢俺もやりたかったんだよ、兄ちゃんばっかズリぃだろ｣
『人の髪を何だと思ってんの…ふふ』
竜｢何笑ってんだ｣
だって可愛いからって言ったらきっと怒るんでしょ。
姉兄が持ってるものが欲しくなるアレ。
武道も小さい時よく言ってた気がするなあ。
竜｢…ッシャコラァ！俺の勝ちだ！｣
『急に叫ぶんじゃ…うっわ、綺麗』
何が俺の勝ちだって言おうと思ったけど、これは竜胆の勝ちかもしんない。
蘭はあの場にある物でやったからってのもあるだろうけど。
竜｢やってやったぜ…っておい撫でんな！｣
『照れんなよ、ありがとうね』
竜｢たくよー…俺らのことンな風にすんのお前くらいだぜ｣
『何それ意味分かんない』
しかしそれにしても本当に可愛い。
このままっていうのももったいないな。
『竜胆！このまま遊ぶぞ！』
竜｢そうこなきゃよ！｣
そうして私たちは六本木を意味もなくウロつきまくった。
なぜか誰ひとりと目が合わなかったけど。
そして一通り歩いて最初の待ち合わせのカフェに居た時だった。
『そういえば』
蘭｢よーお、楽しそうなことしてんなァ｣
竜｢ゲッ｣
ニコニコ笑っているけど声のトーンが低い蘭が現れた。
なんか機嫌悪い？
蘭｢何その頭｣
『これ？竜がやってくれた』
蘭｢…りん？｣
『そう呼んでいいらしいから』
蘭｢…はん｣
蘭がドカッと席に座り私の肩を寄せる。
何怒ってんの。
『ねー食べづらい』
蘭｢あー｣
『はいはい』
竜｢兄ちゃん…｣
蘭｢何？竜胆は今日オネエチャン独り占めしたんだろ？｣
『竜と六本木練り歩いたんだよ』
竜｢余計なこと言うな…｣
仕方ねぇなぁと、蘭がぱっとこちらを向いて笑顔で言った。
そして次の瞬間、頬にキスされた。
『…は』
竜｢チッ｣
蘭｢今度は俺と、な｣
ニカッと笑う蘭がじゃあなと立ち去る。
その後ろ姿は上機嫌らしかった。
『……蘭！！』
竜｢まーた先越された｣
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つか(プロフ) - あまねさん» 二次創作でくらいは幸せであってほしいので…ほのぼの大好きなんです… (2021年8月21日 13時) (
レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - ほのぼのすぎて涙が､､､笑 (2021年8月21日 11時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
なたきち(プロフ) - つかさん» ほんとですううう！！！！是非またストーリーが思いついたらあっくんのお話お願いします…！笑 (2021年8月5日 3時) (レス) id: 1de6729add (このIDを非表示/違反報告)
つか(プロフ) - なたきちさん» うわーーー！！！ほんとですか！！こちらこそ、めちゃくちゃ嬉しいです！！！あっくんはいつか…いつか…と思っていたので！！これからもよろしくお願いします！！！ (2021年8月4日 0時) (レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
なたきち(プロフ) - はじめまして！いつも楽しませて頂いてます…！密かにあっくんのお話来るの待っていたので今回の更新めちゃくちゃ嬉しかったです…！笑。これからも作者様のペースで更新頑張ってください！ (2021年8月4日 0時) (レス) id: 1de6729add (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つか | 作成日時：2021年7月8日 15時
