蘭.竜胆(リク) ページ13
ある日の放課後。
今日は誰も待ってないななんて思いながら校門へ向かう。
待ってないことに違和感を感じるなんてもう末期かもしれない。
嫌な気持ちにこそならないけど、自分に呆れを覚えた。
『今日は寄り道せずに帰ろ』
最近食べ過ぎな気がするし、ちょうどいいや。
そう思って歩いている途中だった。
｢オネエチャン｣
『はい何…誰？』
｢お姉ちゃん｣。
その呼び方をするのは武道か東卍の彼らだけ。
そう思って振り返ると、見知らぬオシャレ男子が立っていた。
｢あはっ、ウケる。誰に声かけられてるか分かんねェのにはいって言ったのかよ｣
『あのどちら様ですか』
｢俺？俺は灰谷竜胆｣
灰谷竜胆。
どこかで聞いた気がするけど誰だろう。
怖いし逃げてやろうかな。
｢逃げらんねェよっと｣
『なに誰！』
｢灰谷蘭。そっちの兄貴｣
私をホールドしたまま呑気に自己紹介するのは、さっきの人のお兄ちゃんだそう。
そんなことより、今は言いたいことがある。
『…何で抱きつかれてるんでしょうか』
蘭｢逃げようとすっからだろ｣
だとしたら引き止め方おかしいだろ。
普通腕掴んだりとかしない？
もしかして距離感バグの方？
怖い飛ばして最早面白いんだけど。
竜｢今から帰んだろ？今日は俺らと帰ろ｣
『何でですか』
蘭｢一緒に帰りてぇからじゃダメかよ｣
『…ダメではないと思います？』
竜｢そうそうダメじゃねぇよ｣
まるで催眠術。
ダメではねえなという気持ちになり、一緒に帰ろうという結論に至った。
お兄さん、私、弟くんの順に並んで歩いて帰る。
…何だこの状況。
『…えと、何歳ですか？』
蘭｢あー？…んー、内緒｣
『何で』
竜｢細けぇことは気にすんなってこと。敬語無しでいーよ｣
蘭｢チッ先に言うんじゃねぇよ竜胆。俺も敬語無しな。蘭って呼べ｣
『蘭と竜胆…？でいいの？』
蘭.竜｢｢おう｣｣
もういいか。
この際細かいことは。
諦めて私は灰谷くんたち、もとい蘭と竜胆との帰り道を楽しむことにした。
人生楽しんだモン勝ちって言うし。
何か違う気するけど。
『初めて会ったけど東卍なんだよね？どこ住み？』
蘭｢ここらじゃねーことは確かだ。俺らのこと知りてーならまずお前からだぜ｣
『はいは…っうわ！』
面倒くせ…と思ったその時、何かにつまずいた。
…こける。
何こんなとこ転がってんだ石。
最悪だ、隣に蘭と竜胆がいるのに。
くそったれ、恨むぞ石ころ。
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つか(プロフ) - あまねさん» 二次創作でくらいは幸せであってほしいので…ほのぼの大好きなんです… (2021年8月21日 13時) (
レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - ほのぼのすぎて涙が､､､笑 (2021年8月21日 11時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
なたきち(プロフ) - つかさん» ほんとですううう！！！！是非またストーリーが思いついたらあっくんのお話お願いします…！笑 (2021年8月5日 3時) (レス) id: 1de6729add (このIDを非表示/違反報告)
つか(プロフ) - なたきちさん» うわーーー！！！ほんとですか！！こちらこそ、めちゃくちゃ嬉しいです！！！あっくんはいつか…いつか…と思っていたので！！これからもよろしくお願いします！！！ (2021年8月4日 0時) (レス) id: 28e8a4d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
なたきち(プロフ) - はじめまして！いつも楽しませて頂いてます…！密かにあっくんのお話来るの待っていたので今回の更新めちゃくちゃ嬉しかったです…！笑。これからも作者様のペースで更新頑張ってください！ (2021年8月4日 0時) (レス) id: 1de6729add (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つか | 作成日時：2021年7月8日 15時
