第7話 重要人物 ページ8
花垣side
俺の反応で彼との面識があることに気づいたナオトは目を見開いていた
ナオト「タケミチ君…春瀬唯月と面識があるんですか？」
花垣「うん…と言っても最後に会ったのも凄い昔で唯月君は覚えてないと思うよ」
ナオト「そうですか…」
ナオトは唯月君と俺の関係をそれ以上深堀はせず今回のタイムリープの計画を話し始めた
ナオト「タケミチ君は12年前戻った際中学時代のある人達と会ってください」
花垣「ある人？」
ナオト「東卍の2トップ"佐野万次郎"と"千咲鉄太"…そして
春瀬唯月です」
花垣「怖っ…それになんで唯月君も…」
その時
俺はナオトが説明していた見解を思い出した
タイムリープは12年前の同日
唯月君が事故にあったのは12年前の7月9日
俺は咄嗟に近くにあったカレンダーを見た
今日の日付は7月4日
そうか
花垣「唯月君が事故に遭う5日前ｯ!!」
今日タイムリープすれば彼を助けられる
ナオト「あの二人が出会わなければ今の東京卍會は存在しなかった」
今回の俺がやるべき事は
花垣「唯月君の死を回避し、2人が出会うのを阻止する…そうすれば」
ナオト「東卍は存在しない！」
花垣「そうだけど…やっぱり今回の件に唯月君が関わっている理由が分からないよ」
俺の知っている唯月君は不良なんかとは縁のない花屋を営んでいる好青年
ナオト「春瀬唯月は今回の重要人物である"佐野万次郎"…それだけではなく当時の東卍幹部達の資料に必ずと言っていいほど名前が乗っていたんです 」
唯月君は東卍の幹部達にとって重要な存在だった…？
ナオト「少なくとも彼の生存によって事態が悪化する可能性は無いに等しい…助けた上でこちら側の協力者になって貰うことも可能かもしれない」
それからナオトに橘を救う事を約束した俺は12年前にリープした
唯月君はきっと俺の事を覚えていない…
「自身が死ぬ」という現実を初対面の人間にまして中学生にいきなり言われて彼は信じてくれるだろうか
常人ならきっと悪戯だと思って信じてくれない
けど唯月君ならきっと…
根拠の無い自身が何故かあった
唯月君…
貴方が僕を助けてくれたように
花垣「今度は俺が助ける番だ」
そして俺の意識は暗闇に飲み込まれた
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作者名：無名 | 作成日時：2021年8月9日 0時
